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Lila leuchtender Weihnachtsbaum 5 ページ5
「来年も、これやって？」
驚いたように瞬いたAに、深澤が居心地悪そうに苦笑したのは一瞬で、またすぐに愛おしそうに紫色のツリーを見つめている。
「来年も、俺、ハムで薔薇作るから。」
「……ん。」
「来年まで、ちゃんとこれ、とっといて。」
「辰哉は、ハムの薔薇以外も習得してくれてもいいよ？」
「んはっ、舘さんに何か訊いとくわ。」
こんな甘ったるいことを話す2人じゃない。
いつだって今に必死でがむしゃらで
未来なんて不確定なものを話すことは滅多になくて。
お互いがお互いに何かを望むことなんて
殆どなくて。
それだからこそ、この小さくて他愛ない会話は。
「メリークリスマス、A。」
「メリークリスマス、辰哉。」
とうの昔に来なくなった
サンタからのプレゼントの代わりに
小さくて甘い甘い、君との約束を。
fin.
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作者名：Y.Harumizu
| 作者ホームページ：http://beautifulvitamin.yukihotaru.com/
作成日時：2023年12月24日 18時
