息切れ ページ23
「よし、賢治くん！まだまだ行くよぉ！！」
制服の裾を捲り上げ乍ら私は叫んだ。
うん、熱くて良い感じ。やっぱり戦闘はこうじゃなくちゃね。
・
・
それからの二人の活躍はすさまじかった。(8割賢治くん)
私と賢治くんはこの探偵社に於いては年少組だから、先輩方に手を煩わせる訳にはいかない。
その一心で、私は必死で闘った。まあ賢治くんは終始笑顔だったが。
回し蹴りを黒服に叩き込み両足で地面に着地すると、一粒の汗が額から流れ落ちた。その汗は午後の太陽の光を反射して虹色に輝く。その汗は美しいとはとても云えなかった。
…ああ、なんたる不覚。ちと運動不足が過ぎやしないか？
私は此処に来るまで、そりゃあもう毎日空手の練習をしていた。まあお父さんが柳田道場の師範なんだからそうなるのも必然だろう。でも、私が空手を練習していたのはお父さんがそうしろと云ったとかからではなく自分が好きでやっていたからなのだ。空手は楽しい。だから、もっと強くなりたい、ただその思いで。
それが今はどうだ？一寸動いただけで息切れだぁ？此れは一から自分の根性を叩き直さねばならん様だな。明日から猛特訓だ。
そう思い、構えをとって新たな敵を倒そうとした。
……が、躰が硬直した。私の頭が全力で警報をビービーと煩く鳴らしている。
その相手は広津さんだった。
いや、無理！無理無理！いくら根性叩き直した所で無理だから！広津さんだから！異能力者だから！此れ、物理的に死ぬから！
「花、退けぇ！」
あ、国木田さん！
多数の黒服を投げ飛ばしておきながら息の乱れぬ様子、流石です。
「こやつは俺が片付ける！」
国木田さんは横から走って来たと思うと、勢いのまま躰を流しつつ広津さんの肘と手首を取った。そのまま手首を捻りつつ体重を後方に引くと、広津さんは高く円弧を描いて舞い上がり、床に叩き付けられた。その顔には驚愕の色が浮かんでいる。
……女子のピンチを救う国木田さんって何かヒーローみたいだと思った。
今、「え、お前って女子だったの？wマジウケるんだけどww」とか思った奴は後で武装探偵社裏な。
……一寸待て、武装探偵社裏って何処だ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
此れ書いてる時、ずっと窓ガラスがガタガタ揺れててめっちゃ怖かったです。(台風)
あ、現在進行形で揺れてます。ぎゃああ…
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kusato - すいません・・・間違えて同じのを2回書いちゃいました(>_<) (2017年12月16日 20時) (
レス) id: 95a6510b9a (このIDを非表示/違反報告)
kusato - いつも読んでいます(≧∇≦)柳田ちゃんの反応やセリフがおもしろくて好きです（＾▽＾笑） (2017年12月16日 20時) (レス) id: 95a6510b9a (このIDを非表示/違反報告)
kusato - いつも読んでいます(≧∇≦)柳田ちゃんの反応やセリフがおもしろくて好きです（＾▽＾笑） (2017年12月16日 20時) (レス) id: 95a6510b9a (このIDを非表示/違反報告)
るりるり#(プロフ) - sayakafujino30さん» ぬおー！？そんな嬉しい事をネット上で言って下さったのは貴方が初めてですよ(*´ω｀*)そんな事言われたら私、調子乗っちゃって過去絵どんどんアップしそうな気がします…(汗) (2017年8月9日 17時) (レス) id: e07374d69a (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - 作者さん、．．．．．マジで絵上手いです。 (2017年8月8日 22時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るりるり# | 作成日時：2017年4月4日 14時
