戦闘開始 ページ21
「花さん、こっちです！」
賢治くんが手招きをしていたので、私は其方の方に駆け出した。
飛び交う銃弾を植木鉢やデスクの陰に隠れて必死に避け乍ら、私はやっとの思いで賢治くんのもとに辿り着いた。スリルのありすぎるリアル脱出ゲームみたいな感覚だ。
此処にいる皆さんの安全は保障されているが、私は元々此処には無い存在。何時殺されても可笑しくないのだ。
「花さんは危ないので、事務員さん達と此処に隠れておいて下さい！」
賢治くんは事務員さん達の方を見た。私もつられて其方を見る。皆顔が曇っていた。中には泣き出しそうな顔の人もいる。
...そうか、皆私と同じ気持ちなんだ。怖いんだ。不安なんだ。
私だってそんな銃突きつけられたら凄く怖いよ。泣きたいよ。
...でもね、だからこそ闘わなくちゃならないんだ。皆を守る為に。
「賢治くん、私も闘う。」
そう云った私に、賢治くんは元々大きくて真ん丸だった瞳をさらに見開いてみせた。
「...善いンですか？」
私は深く頷く。
「私だって探偵社員の一員だから。役に立つかは判らないけど、皆を守りたいから。」
随分と根拠のない発言だ。
でも、何か使命感みたいなのが私の中にある気がするのだ。やらなくちゃならない、そんな気が。
「...判りました。花さんが頑張るなら、僕も頑張っちゃいます！」
あらやだお姉さん嬉しい。
「じゃあ賢治くん、せーので行くよ！」
戦闘開始。そんな格好良い四文字が私の頭の中に浮かんでいた。
「「せー...」」
数歩後ろに下がって助走を付ける。その瞬間、私の足に全身の力という力が集まってくるような感じがした。...ああ、此れだ。此の感覚だ。数か月味わって来なかった、柳田道場実践練習の時の感覚だ。...もっと来い。もっと集まれ、私の力。
「「...のっ！！」」
その言葉と同時に、私はこれでもかという程地面を強く蹴った。
そして、私と賢治くんは銃撃戦の真っ只中に飛び込んでいった。
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kusato - すいません・・・間違えて同じのを2回書いちゃいました(>_<) (2017年12月16日 20時) (
レス) id: 95a6510b9a (このIDを非表示/違反報告)
kusato - いつも読んでいます(≧∇≦)柳田ちゃんの反応やセリフがおもしろくて好きです（＾▽＾笑） (2017年12月16日 20時) (レス) id: 95a6510b9a (このIDを非表示/違反報告)
kusato - いつも読んでいます(≧∇≦)柳田ちゃんの反応やセリフがおもしろくて好きです（＾▽＾笑） (2017年12月16日 20時) (レス) id: 95a6510b9a (このIDを非表示/違反報告)
るりるり#(プロフ) - sayakafujino30さん» ぬおー！？そんな嬉しい事をネット上で言って下さったのは貴方が初めてですよ(*´ω｀*)そんな事言われたら私、調子乗っちゃって過去絵どんどんアップしそうな気がします…(汗) (2017年8月9日 17時) (レス) id: e07374d69a (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - 作者さん、．．．．．マジで絵上手いです。 (2017年8月8日 22時) (レス) id: 16a7c15423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るりるり# | 作成日時：2017年4月4日 14時
