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「雄馬······」
タイミング悪いな······と思いながら、私は応答ボタンを押し、スマホを耳に当てる。
「······もしもし、なんの用？」
『もしもし······え、何、機嫌悪い？ 仲直りしてないわけ？』
「えっと、今、しようとしてる······最中」
『はあ！？』
雄馬は、もう私が復縁したと思っているらしい······まだ、してないし。それに、復縁なんて、多分できない。
『あー、今日さ、おじさん達結婚記念日で帰り遅くなるらしいけど、その話聞いてる？』
「え······何それ、聞いてない」
今日、二人、結婚記念日なの······！？
「私、鍵持ってないんだけど」
『だろうな······どうする？ 俺の家来るか？』
雄馬は高校入学と同時に家の近くのアパートで一人暮らしを始めた。私も何度か行ったことがある。
「え、行きたい······って、私着替え持ってないや」
『この前来た時、おまえ置いて行っただろ』
「あ、そういえば置いて行った」
まだお互い付き合う前だったから、我が物顔で私物置いてたな······。
「ならお世話になろっかな······」
『代わりに飯作れよ』
「それくらいなら大丈夫」
『オッケ。じゃ、またな』
「ん」
私は電話を着ると、電源ボタンを押して画面を暗くし、ポケットにしまう。
「幼馴染からか······」
「あ、うん」
突然声をかけられ、私の返事する声が上擦った。
「今日はソイツの家に泊まるんだな」
「え······なんで」
「会話、全部聞こえてんだよ」
玲王の瞳に軽蔑の色が浮かぶ。
「誤解も何も無かったじゃねえか」
「ちが、今日は親の結婚記念日で······！」
「全部聞こえてるって言っただろ。おまえが私物をその幼馴染のとこに置いて行ったのもな」
「そ、それは──────」
「もういい、話聞こうとした俺がバカだった」
「待って······！」
バッグを肩にかけてドアに向かう玲王の腕を掴み、引き止める。
「玲王、話を──────」
「離せっ！！！」
聞いたこともないような声で怒鳴られ、思わず手を離す。
「もう二度と、俺の名前を呼ぶな、俺に関わるな」
玲王はそう言うと、ドアを開けて教室を出た。そして、クラスメイト達を避け、階段の方に向かう。
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不 器 用 ち ゃ ん(プロフ) - 柏餅ばくだんさん» いいですね、山下さん！ 応援ありがとうございます、これからも応援よろしくお願いします！ (2023年4月3日 7時) (
レス) id: 6769fdb452 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅ばくだん - ぅあーー!!!めっっちゃ好きぃ。雄馬君めっちゃ良いキャラでした！(ＣＶ山下誠一郎さんがええなぁ)これからも応援しております！ (2023年4月3日 3時) (レス) @page21 id: 1217195351 (このIDを非表示/違反報告)
不 器 用 ち ゃ ん(プロフ) - かばちゃんさん» ありがとうございます！ 涙出てきましたか······！？ 嬉しいです！ (2023年3月29日 13時) (レス) id: 6769fdb452 (このIDを非表示/違反報告)
不 器 用 ち ゃ ん(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» コメントありがとうございます！ ネーミングセンス無さすぎて考えつかなかったので声優様から取らせていただきました！ エピ凪突入しても見ていただけると幸いです！ (2023年3月29日 13時) (レス) id: 6769fdb452 (このIDを非表示/違反報告)
かばちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます！全部目を通させていただきました！もう、涙が出てきましたw、最高の作品をありがたうございます！！ (2023年3月29日 0時) (レス) id: ea66aa657b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不 器 用 ち ゃ ん | 作成日時：2023年3月28日 0時
