【ブルーロック】彼氏が話を聞いてくれない【御影玲王】

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「んな弱気なこと言ってんな。ちゃんと事情説明して誤解とけよ、もしかしたら俺にも危害が及ぶかもしれないからな」


危害······って、何？ まさか、私の存在か？ 酷くない？


「てか、事情って······？」

「「可愛い彼女がいる幼馴染に誕プレ選ぶの手伝ってもらってた」って言うんだよ、で、選んだヤツを渡す」

「なるほど······」


そういうことね。


「じゃ」


雄馬はそう言うと、私の手首を掴む。


「今から選ぶぞ」

「え、待って私今そんな気分じゃない······」


誕生日は明後日だけど、もう見送りでいいんじゃないかな······今は一人でいたい気分なんだけど。


「聞いてる？ 雄馬」


私の腕を引く雄馬にそう言うが、雄馬には私の声が耳に届いていないらしく「金持ちにアクセとか服はシンドイな······」「香水とかいいかもな······」「名前彫れる文房具ってのもありか」とつぶやきながら近くのショッピングセンターに、私を引きずるようにして歩いていく。

いや、もっと気遣えよ。


「A、早く歩け」

「はいはいわかりました！」


──────まさか、この光景まで、見られてるなんて思わなかった。

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