塩+塩＝？ YG*

塩７ｇ ページ9

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メンバー全員のメイクアップも終わり、メンバーは全員スタジオへ行った。

しばらくすると次は防弾少年団の番だという。

ちょっと気になってスタジオへ行くと、先程メイクしていた時みたいにほんわかとした雰囲気ではなく、みんな真剣だった。


そりゃそうか、本番だし。



ユンギの方を見れば真剣な顔付きで、胸がキュッと高鳴ったような気がした。

Vさんの方を見ると、目が合った。

そして、にっこりと口を四角にして笑みをくれた。




そしてついに、



曲が流れる。




流れたと同士に湧き上がる歓声とステージ裏から出てきたメンバーたちにまた歓声は一段と大きくなる。


初めて生で見た、ユンギが踊っているところ。


テレビで見るのとは全然違う、迫力がすごい。


一糸乱れぬパフォーマンスにおもわず息を呑む。


流れ出る汗は身体が動く度に降り零れ、それすらも綺麗だと思った私は、重症なんだ、きっと。


白くて細い髪が揺れるたびに巻き起こる歓声に少し妬いた。



私以外にそんな素振り見せて欲しくない、なんて
口が裂けても言えやしない。



そんなこと言うなんて私らしくない。



そんな縛り付けるようなセリフ、言ってしまえばきっとユンギはわたしに嫌気がさすだろう。








「……っ、ユンギ…」









溢れ出るように出た愛おしい人の名前は、歓声によって掻き消された。








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