塩+塩＝？ YG*

塩４１ｇ ページ44

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「ユンギは心配症だね」

「誰のせいだ」

「ごめんって」







でも、そういうのは嫌いじゃない。

それだけ私のことを大事に思ってるってことだと思うから。

…って、自惚れすぎか。









「こっち来い」









ユンギに手招きされ、向かうとぎゅっと抱きしめてくれる。



久しぶりに感じた、ユンギの熱。


宿舎で会ったのが最後だから、少し恋しかった。



でも面と向かってそう言うのは恥ずかしいから、その想いが伝わるように抱きしめ返す。



ふわりと香るユンギの香り。


その香りは鼻を擽らせる。


胸いっぱいにユンギの香りを吸うと、「ピョンテか」とはにかみながら言ってくる。



いきなりのはにかみなんてズルい。


そんなことされたら、平常心でいられないじゃん。


ユンギに後ろを向かされて、バックハグと呼ばれるものをされる。


ユンギが息を吐くたび、耳にかかって少しくすぐったい。









「…色々、ごめんな。
もっと大人になんねえといけねえよな」









急に真剣な声音でごめん、なんて言ってきて少しびっくりした。


そしてユンギは私を抱きしめる力を強くさせる。



それだけ思ってくれてるのは嬉しいのだが、強すぎて骨が折れそう。









「まって、ちょ、痛いわ」

「あぁ、ごめん」









ゆっくりと力を抜いたユンギ。

危なかった、本当に骨が折れそうだった。









「でもそんぐらいお前が、Aが好きなんだよ」

「私も好きだよ、世界一好きだよ、ユンギのこと」








そう返すと、ははっ、と柔らかく笑みをこぼしたユンギ。








「俺はAのこと世界一愛してるのに」

「わ、私も愛してる」









慌てて訂正し直すとまた柔らかく微笑んでくれるユンギ。




あぁ、まただ。



その笑顔見るたびに心がぽかぽかして、胸がいっぱいになるぐらい幸せでいっぱいになる。



ユンギへの想いは、愛してるじゃ収まりきれないぐらい。








「ユンギ、たくさん愛してるよ」








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