塩+塩＝？ YG*

塩３ｇ ページ4

Vside




「なんですか」

「ヌナったら塩対応〜」




とくに反応することもなく淡々としているヌナ。
他の女の子だと俺に話しかけられただけで顔を真っ赤にするから、なんだか新鮮。変な感じ。




「ヌナってなんだか変だね」

「全然どこも変じゃないですけど。
四次元と言われているVさんと比べると」

「ううん、かなり変だよ。他の女の子とは違って」

「それは貶してるんですか」

「褒めてるよ」




ふーん、みたいな顔をして軽くあしらわれる。
塩対応だ。THE・塩 みたいな感じ。
ユンギヒョンとどこか似てる気がする。
女版ユンギヒョンだ、そうだそうだ。




「ヌナってユンギヒョンに似てる」




そう俺が言うとヌナの表情はさっきとは打って変わってどこか嬉しそうな雰囲気を醸し出す。

相変わらず表情は淡々としているけれど。



…ん？ユンギヒョンのことが好きなのか？





「ヌナ、ユンギヒョンのこと好きなの？」

「さあ」

「教えてよ〜」





俺が懇願するも塩対応であしらわれる。
ほんと、ユンギヒョンに似ている。
待って、もしかして中身だけユンギヒョンとかないよね！？


そんなこんなでヌナとたくさん喋っていた。ヌナの好きなものや嫌いなもの、たくさん知ることが出来てすごく嬉しくなった。

まあ、俺が喋っているあいだもヌナは変わらず塩対応だったけど。

そんな時、「Vさんスタンバイお願いします」という声がかかった。





「じゃあね、ヌナ！
また喋ろうね！」

「ん」





小さく俺に返事をしてくれたヌナ。
ほら、その返事の仕方もやっぱりユンギヒョンだ。
どんだけユンギヒョンなの、ヌナは。





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