塩+塩＝？ YG*

塩１３ｇ ページ15

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仕事を片付けて、家へ戻るとそこにはもうユンギがいた。


朝バタバタしていて朝食の片付けもしていない、メイク道具は出しっぱなし。


ユンギが来るのはまだあとだと思ってたから帰ってきてから片付けようと思ってたのだ。


こんなぐちゃぐちゃだと、ユンギ失望しただろうな…。





「ごめん、片付ける」




ユンギの方を見ると、相変わらず無表情だった。




慌てて片付けると、皿を割ってしまった。



破片を取ろうとすると、刺さりはしなかったが、角で擦って切れてしまった。





「…っ、いった…」





溢れ出る血を抑えようとすると、無表情だったユンギが優しく切れた指先を口に含んだ。





「な、にして…」




ガラスの破片が入ってるかもしれないのに、何をしているんだ。

ユンギの柔らかい舌が私の切れた指先を包み込む。

そんな行為に胸が高鳴るのきっと重症だ。


しばらくすると口から離された指先は血が止まりかけていた。







「舐めるといいって言うだろ」

「それ嘘なの知ってた？」







余計雑菌はいるんだよ、と言えばユンギはバツの悪そうな顔をする。

けれどね、








「私、ユンギの菌になら侵されてもいい」








そう思っちゃう私はもうユンギ無しじゃダメなんだ。







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