甘い誘惑と面影

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どこの机に混ざろうかうろうろしてると、



「あ、君Aちゃん？だっけ？」




見たことない人…同い歳にはいないし先輩、かな？



『え、あ、はい』



「ちょっとお酒飲もうよ」



ちょっとだけなら大丈夫だよね…うん。先輩だから断りにくいし…。



『いいですよ』




先輩に連れられ外のテラスの方へ。








「Aちゃんって可愛いよね、彼氏とかいるの？」




『え、いやいないですし可愛くなんて…』



「え〜可愛いよ。めっちゃ俺の好み」



『あ、ありがとうございます』




ってかこの先輩……めっちゃ酔ってるじゃん………





「ねえちょっと抜け出さない？」




『え？いやちょっ』




先輩は私の言葉を聞く前に私の手を引っ張って店を出る。



酔っ払いなのになにこの力の強さ…というかこの流れはやばいんじゃ…





『ちょっ離してください先輩！』





聞こえてないのかずんずん進む先輩






『離して！！』



私は力いっぱい腕を振った。すると





「はあ…うるせえな…」




先輩は私を壁に押し付けて手首を押さえつけられて身動きが取れない。



…こうなったら









ゴンッ





最後の手段で頭突きをして先輩から逃げる。




「いってぇな何すんだよ！」




え、まって走るの速くない！？

必死に逃げるも先輩の足が速くて追いつかれそうになる。




「待てよこらっ」




『た、助けて誰か！！』





その時後ろから先輩の「なにすんだよ！」という荒らげた声と一緒に別の人の声が聞こえた。





「お前こそ後輩連れ出してなにしてんだよ。そんなに飢えてんならそういう店行け。とっとと失せろよ」








『ユンギ……先輩……』

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