サファイアの障壁2【YG】 (ページ30)

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スランプページ30

YG「くそ、聞いていられん。失敗作だ」

ユンギは作曲のスランプに陥っていた。

何をやっても気に入らなくて、どツボにはまる。

作業室から逃げ出して、酒を飲んで寝る。
1人になりたかった。

Aが勝手に家に上がり込んで来る。

「いつでも呼んでって言ったでしょ？」

こいつ、こんな時にイケメン発揮するなよ。

YG「放っておいてくれよ」

「隠さないでくださいよ。
落ち込む時は、落ち込んでいいんですよ」

ユンギの弱音を初めて聞いた。

YG「ずっと言えなかったことがある」

デグで親友との出来事、過去のトラウマ一気に話す。

涙ながらに話すユンギに、つられてAも泣き出した。

YG「何でお前が泣くんだよ」

「だって、オッパが泣くから」

テッシュを差し出す。

「よく話してくれました」

この人のそばにいたい。

今まで守られてばかりだったから、
今度は私が守る番だ。

弱さを見せる彼が愛おしいと思った。
無性に抱きしめて、キスしたいと思う。

尊敬と恋の違いくらい、分かってる。