夏の果 (ページ30)

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海神社の縁日ページ30

提灯がぼんやりと優しく夜道を照らす。

縁日には、地元の人で溢れていた。

知人の多いテヒョンは、歩くたび声をかけられた。

「テヒョン、なんだ女連れかよ？」

恥ずかしくて、テテの背中に隠れる。

テヒョンは私にぴったり肩を寄せて歩いた。

そしてちょいちょい手を出して、帯を直し、

浴衣のうしろ襟を引き下げてくれたりする。

いかにも親しげに私の顔のそばへ

顔を持ってきて口をきく。

女の子たちの関心、

男どもの嫉妬を集めて何が楽しいのか。

周りの目ばかりを気にするテヒョンに、

なぜだか悲しくなる。

そこで、ジミンと出会う。

屋台で額に汗を浮かべながら、焼きそばを焼いている。

目が合うと、手を止めてじっと見つめられた。

するとヘラを放り出して、

テヒョンを捕まえて裏へ引きずり込む。

JM「おい、ふざけるな。

なんでお前とAが一緒にいるんだ？

あんな可愛い浴衣を着て！」

TH「そりゃ、誘ったからだよ。

あ、そういや着替えるの手伝ったんだぜ」

一気に険悪モードになる２人。