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焦燥 ページ14
それから、競うようにAに会いに行くようになった。
とはいえ、不良少年ではないので、家の手伝いや
学校のくだらない宿題を片付る合間の時間だが。
昼間海の家で男たちに囲まれるAの姿を見て、テヒョンの言葉が胸にちらつく。
TH『この子はどうしようもなく、
周りの男をダメにする子だ』
JM「そんなわけない」
人気のない海岸を目指して、海を切り裂くように泳いで行く。
岩場に上がると、その淵でよろめいた。
心臓がバクバクと嫌な音を立てる。
なんでこんなに焦るのか。
一体何に怯えているのか。
こんな感情、今まで知らなかったのに。
甘い毒に侵されていくようで、目を閉じてじっと目眩に身をまかせる。
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作者名：nana | 作成日時：2022年8月20日 22時
