夏の果 (ページ12)

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遭遇ページ12

TH「こんにちわ～

ってジミンじゃん！何でここにいるの」

名前と話しながら魚を捌いていると、

青緑のサーフボードを引きずったテヒョンが

慣れた様子で入ってきた。

濡れた癖のある黒髪を鬱陶しそうに

かきあげる仕草は、

クラスの女子が見たら卒倒しそうだな。

JM「親父のお使いだよ」

自分でも驚くくらい、

ぶっきらぼうな口調になった。

テヒョンはニヤリと笑い、

TH「ジミンといい、

いいようにこき使ってんね～」

A「何が？私から頼んでないし。

みんな自分から喜んで手伝ってくれるのよ」

TH「そこが凄い所だよね。才能あるよ」

ニヤニヤするテヒョン。

どこか寂しそうな冷笑。

この人苦手だ。多分、同族嫌悪ってやつ。

A「あなたこそ、人のこと言えるの？

どうせ寄ってくるお姉さん方、

食い散らかしてるんでしょ」

TH「そんな、人をサメみたいに。

僕はただ、来る者拒まずだよ。

求められるのは嫌いじゃないしね」

A「いつか刺されるわよ。

夜道に気をつけなさい」

TH「面白いね、こっちが素なんだ。

僕、気の強い子好きだよ」