君と夏の思い出 (ページ4)

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目線の先に【JM】ページ4

入学式以来、Aのことが気になってしょうがない

授業中、ぼんやりと黒髪をかきあげて、外を見ているとテヒョンからラインが来た。

TH「今日のAの髪型、何だと思う？」

JM「何、もったいぶらずに言えよ」

TH「ツインテール」

ガタンッ！

思わず椅子から立ち上がり、注目を浴びる

慌ててラインを見ると、櫛を持った女子達に囲まれて、恥ずかしそうに俯き、潤んだ瞳でこちらを見上げるAのツインテの写真が送られてきた。

ぐはっ

ふざけんなよ、テヒョンの奴、同クラだからってこんなの羨ましすぎるだろ

ちゃっかり写真を保存して、テヒョンのクラスに行く口実を考える

キーンコーン、カーンコーン

終了のチャイムと同時に教室を飛び出し、テヒョンのクラスまで行くと、廊下から教室を覗く

テヒョンの後ろの席で、教科書を片付けているAを見つけて、貴重なツインテールに、クラスの女子
グッジョブ！とガッツポーズをする。

JM「テヒョンア〜、教科書貸して〜」

TH「ジミナ〜、お前忘れすぎ、いいけどね」

教科書を渡すと、くるりと体を後ろに向け、

TH「さっきの授業寝ちゃたから、ノート見して」

A「うん、字汚いけどいいよ」

ノートに書かれた文字は、洗練された綺麗な筆跡で、完璧すぎやしないかと思う

JM「へぇ〜、ほんとにノート綺麗だね、
　今度俺にも貸してよ！」

机の横にしゃがみ込んで、笑顔で話かける。

TH「こいつ、すぐ物なくすからやめた方がいいよ」

JM「あん？なんだと？」

わざと釜山訛りでメンチを切ると、クスクスと可愛らしい笑い声がした

初めて間近で見る笑顔があまりにも可愛くて、思わず食い入るように見つめる

この笑顔を一生見ていたいと思った

TH「変態、お前見過ぎ」

野郎…