#37 ページ37
？ side
2年前、俺が高校2年生の時。
明日の文化祭のために俺は放課後、教室に残って飾り付けの準備をしていると。
「まだ残ってたの？」
家の手伝いがあるからと言って、家に帰宅したはずのAがいた。
「A、帰ってなかったのかよ」
「文化祭、明日でしょ？ お母さんも、一緒に準備してきなさいって言ってくれたから、戻ってきたの。ひとりだけ、準備していないのは何だか気がひけるじゃない？」
Aは心臓を悪くしている母親のソヒョンさんと二人暮らしで、Aは家に帰るとすぐに夕食の準備やら何やら家事をこなして忙しかった。
幼い頃に出て行った父親がとんでもないロクでなしだった。
今もちょっかいを出してくるらしいが、Aは一言も俺に相談してこなかった。
俺にだって、少しくらい何かできるはずなのに。
Aは人に迷惑をかけることが大嫌いだったから、Aはそうしないんだろうけど。
だから、彼女が少しでも辛くならないように俺は彼女の事をとても気にかけていた。
「ありがとう。じゃあ、早速だけど、折り紙でわっか作って繋げてくれる？」
「壁の色塗りとかできるけど？」
「そういう力仕事は男の仕事！ それが終わったら、帰っていいから」
「さすがテヒョナ〜。でも、帰らないからね？」
「お前がいると、手間取るんだよ」
一瞬にして顔色が変わる彼女。
俺のバカ。
どうして素直に喜べないかな。
「ごめん、嘘。お前は何もしなくていいよ。いてくれるだけで、充分だから」
そう言うと、Aは頬を赤らめてはにかんだ。
照れくさくなった俺は、それを隠すためにAに背を向けてペンキを塗り始めた。
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花南絵/菜々子(プロフ) - テテナさん» コメントありがとうございます^ ^近いうちにテヒョンくんとの絡みも出そうと考えておりますので、楽しみにしてください♪ (2016年1月8日 19時) (
レス) id: 133000237e (このIDを非表示/違反報告)
テテナ(プロフ) - いつも見させていただいております！皆に守られてる感が堪らなく嬉しいです！どきどきします^ ^これからテテとどう絡むのか楽しみです！これからも頑張ってください(^ ^) (2016年1月8日 18時) (レス) id: bbfd33ff2d (このIDを非表示/違反報告)
花南絵/菜々子(プロフ) - グクヒさん» コメントありがとうございます^ ^そんなに気になって頂けて、嬉しいです^ ^早めに更新できるように頑張ります♪ (2016年1月8日 13時) (レス) id: 133000237e (このIDを非表示/違反報告)
グクヒ(プロフ) - 続きが気になって眠れません！！！！！！ヒィヒィ！！！！ (2016年1月8日 5時) (レス) id: 4293458816 (このIDを非表示/違反報告)
花南絵/菜々子(プロフ) - あおいさん» こんにちは^ ^コメントありがとうございます！頑張ります^ ^ (2015年12月29日 18時) (レス) id: 133000237e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南絵
| 作成日時：2015年12月28日 18時
