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テヒョンSide(TXT)
デビューしてから、何だかんだ休み無く忙しい日が続いた。
今日は、久し振りの全員での一日オフの日だと思っていたのに、何故だかヨンジュニヒョンの予定表にだけ仕事のマークが入っている。
他のメンバーは、皆休みのマークなのに…
そう思いながら、スマホを閉じてリビングに顔を出す。
TH「おはよーございまーす。」
眠いのも相まって、間延びした挨拶をすると、リビングのあちこちから、同じような眠そうな返事が返ってくる。
スビニヒョンが台所で作業している。
ボムギュヒョンとヒュニンがテレビの前でゲームしてる。
ボムギュヒョンがゲームの中で、なんかやらかしたみたいだけど、ゲームの中でまでお世話する義理はないかな、なんて…
スビニヒョンの所に行ってみる。
TH「ヒョン、なんか手伝えることありますか？」
SB「ん〜？今は大丈夫かな。」
TH「そうですか。そういえば、ヨンジュニヒョンは？」
SB「んぁぁ。ヒョンならとっくに出て行ったよ？」
TH「そうですか。」
ヨンジュ二ヒョンの姿がさっきから無くて、気になったから聞いてみたけど、仕事でとっくに家を出た、と言われた。
僕が起きるの遅かったのもあるけど、それでも今の時間は朝の8時半だ。
こんな時間から仕事なんて…
あのヒョンも忙しいんだなぁ。
なんて、ちょっとだけ思ってみたりする。
今日は、ヒョンに沢山甘やかしてもらおうと思ったのになぁ…
ヒョンは、僕がBIGHITに入ってから一番身近にいた先輩で練習生みんなの憧れの練習生だった。
歌もできるし、ダンスは誰よりも魅せ方が上手くて、おまけにラップまで出来ちゃう。
球技はダメダメだけど、走るの早いしボードに乗れるし…
どちらかと言えば、運動神経も良いほうだと思う。
それほどまでに、カッコイイ完璧な先輩だった。
出来ないことがない、そんなヒョンは最近は演技でも注目され始めて、本当にオールラウンダーというか、凄い人だ。
これは、メンバーになってはじめてわかったことだけど、ヒョンには可愛いところもあった。
ゲームにも、パフォーマンスにも何事にも一生懸命で、誰にも負けたくないヒョンは、僕たち弟相手でも、絶対に手を抜かない。
それどころか、僕たちの誰よりもはしゃぐ。
だから、MOAの皆さんから、マンネよりもマンネだとか、5歳児ちゅにとか、BTS先輩のジミンさんなんてヒョンのこと「僕の赤ちゃん」って呼んでるし。
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作者名：雛
| 作成日時：2021年8月11日 19時
