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彼らが食べ終わる前に、そそくさと荷物をまとめてマンションを飛び出してきた。
店までの帰り道、私は挙動不審になっていた。
キョロキョロ
キョロキョロ
キョロキョロ
マンションから出てきたところでも見られたら、本当にファンに殺されるわ。
あーヤダヤダ。まだ私死にたくない！
これだから芸能人は...。
店長「おー。ご苦労様〜ってあれ？Aちゃん凄い疲れてない？」
「店長〜...もう私あのマンション行きたくないです〜」
店長「えー！なんで？！みんな行きたがるのに〜。まぁ、そんなに言うなら仕方ないね。しばらくは俺が行くよ。それにしても、何があったの？」
「あの人たちの胃袋はブラックホールです！！！」
必死にそう訴えても、店長は腹を抱えて笑うだけで、私の訴えはほとんど届かない。
どれだけ大変だったか！！
作ったら作った分だけ、つまみ食いされるし、完成してもものの数分でなくなるし！
まぁ、美味しそうに食べてくれるのはすごく嬉しいことだけど...。
もうしばらくチキン見たくないわ...
とは言ってられるわけもなく、今日もチキンを作っているわけだが、あれからも大量注文があのマンションから入るようになった。
しかも夜中に！
彼らが芸能人でとても忙しいのは分かる。だけど、その度に削られていく私の睡眠時間と、増える残業時間はどうしてくれるのよ！！
さすがの私もぶっ倒れるって...
そう思っていた矢先、とうとう私は体調を崩してバイトを休むことになった。
チキンを作る係りは私と店長だけど、店長はいつも忙しいから、きっと一人じゃあの人たちの注文をこなすのは厳しいだろう。
そして１週間後、やっとバイトに復帰した。
店長「Aちゃん......チキン頼む...俺、しばらく見たくないわ...チキン」
何があったのかは大体察しがつく。
店長も彼らの食欲にやられたのだろう。
店長「Aちゃん。注文入ったよ〜チキン10人前」
「は、はーい...」
ほら来たよ。よくも飽きずに同じものを食べられるな...。あんなに有名な人たちなら、こんな小さな店のチキンより、ホテルのレストランとかで高級なもの食べればいいのに...。
「できました！配達お願いします！」
店長「はいよー」
店長は荷物を抱えて店を出ていった。
ふと店のカレンダーを見ると、ケータリングの文字。
うん、嫌な予感しかない。
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さくら(プロフ) - すごーく面白いです!!更新楽しみにしておりますので頑張って下さい (2019年5月20日 16時) (
レス) id: 34b8baa826 (このIDを非表示/違反報告)
安定のグクペン - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年4月4日 10時) (レス) id: 70ba59c1c6 (このIDを非表示/違反報告)
#アユン - ねおさんダメでしょ〜！(オペラ風) この作品めっちゃ好きになったのでこれからも更新頑張ってください! (2019年3月23日 10時) (レス) id: ee42eadec7 (このIDを非表示/違反報告)
ねお(プロフ) - 拾ってる本をエロ本と勘違いしたこの（自分）ピョンテ野郎を誰かまじ叱ってくれ (2019年2月8日 8時) (レス) id: a090a8ec99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：biglove12 | 作成日時：2019年1月27日 3時
