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クリスマスの日、バイトをしていた。
店の窓から見えるのは、キラキラと輝くイルミネーションと、楽しそうに歩くカップルや家族の姿ばかり。
彼氏とは遠距離で、半年ほど会えていない。
だから、１人のクリスマスにも慣れてきた頃だと思っていたけど、それは思い違いだったらしい。
こんな日は、みんな店に特別なものを求めてやってくる。お陰でうちの店も大盛況で、休む暇もないくらい忙しく動き回っていた。
店長「Aちゃん！大至急これ届けて欲しいんだけど！」
店長もさっきから鳴り響く電話注文の対応に大忙しで、配達のバイトもみんな出てしまっていた。
「私、車とかバイク乗れないですよ？」
店長「大丈夫！すぐそこのマンションだから！お願いできる？」
「分かりました。」
大量の料理が入った荷物を抱えて、私は雪が降り積もる外へと足を踏み出した。
一瞬で凍えてしまう寒さが体を襲う。
早く行って早く帰ろう。
そう心に決めて、急ぎ足で指定されたマンションに向かった。
そして目の前に現れたのは、この辺で一番大きくて有名なマンションだった。
このとき私は芸能界に全く興味がなかったので、ここがどんなマンションなのか知る由もなかった。
マンションに入るとすぐに、警備員さんに止められてしまった。
警備員「これより先は住人しか入れません。」
「でもこれ...ここの住人の方からの注文で...」
警備員「こちらで預かります。部屋は？」
「あ、えっと。ここです。預かっていただくのは良いんですが、ご本人の受け取りのサインが必要なんですが...」
店長に預かった注文表と住所の書かれた紙を見せる。
警備員「それは無理です」
「そんな！...それじゃあ私、いつまでたっても店に帰れないじゃないですか...」
警備員「彼らのファンでしょう？よくいるんですよ。貴方のように配達員を装って彼らに会おうとするファンが。」
「違います！私は本当にここの店の配達員で！！」
いくら訴えても、目の前の扉を開けてはくれず、中の商品もすべて冷めてしまいそうだった。
そのときだった。
全身黒ずくめで、冬には合わないサングラスをかけ、マスクと帽子をつけた、明らかに私より不審者の身なりをした人が出てきた。
その人の姿を見るなり、警備員は一礼し、私の前から退いた。明らかに不審者なのに、その下から溢れ出るオーラに、私は思わず息を呑んだ。
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さくら(プロフ) - すごーく面白いです!!更新楽しみにしておりますので頑張って下さい (2019年5月20日 16時) (
レス) id: 34b8baa826 (このIDを非表示/違反報告)
安定のグクペン - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年4月4日 10時) (レス) id: 70ba59c1c6 (このIDを非表示/違反報告)
#アユン - ねおさんダメでしょ〜！(オペラ風) この作品めっちゃ好きになったのでこれからも更新頑張ってください! (2019年3月23日 10時) (レス) id: ee42eadec7 (このIDを非表示/違反報告)
ねお(プロフ) - 拾ってる本をエロ本と勘違いしたこの（自分）ピョンテ野郎を誰かまじ叱ってくれ (2019年2月8日 8時) (レス) id: a090a8ec99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：biglove12 | 作成日時：2019年1月27日 3時
