殺人犯に恋をしました .TH 2

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ろくに舗装もされていない獣道をひた走る。





　


道の凹凸が激しいせいで、車内は相変わらず激しく揺れていた。







TH『……取り合えず、皆無事…?』






JK『何とか、でも酔いそう…』





NM『…俺は大丈夫。あいつらはもう追ってこないよ』





YG『パソコン駄目になるかと思った』






車内の揺れが激しい為、皆ぐったりとした様子だった。






TH『……A、こっち来て…』





いつも以上に不安そうな顔のテヒョン。





言われた通りに、テヒョンの元へと向かう。




　



TH『…………あぁ、良かった…』






再び、強く抱き締められた。








『……尾行されてる理由、ピンときたんだ。今は教えられないけど…





………取り合えず、今日は絶対に俺の側から離れちゃ駄目だから』








「……分かった」




　





何故、私は狙われていたのだろう。









しかも私自身関わりのない筈の裏組織に。








そう考えると恐怖が襲い、テヒョンを抱き締めている力を更に強くする。
　







JM『……取り合えず、これからばれなさそうな場所移動するから。そしたら今日はそこで泊まろう。


あと、Aに何かあったら大変だから、夜中交代制で見張ってよう』





　






私が何故か、組織に狙われているという事実。




　





それは、これから起こるであろう悪夢の始まりのような気がして。


　







だが、私にとっては、自分が狙われているというより、テヒョン達が犠牲になるということに恐怖を感じた。









これから何も起こらないことを祈り、ただ車に揺られ時が過ぎるのを待っていた。

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