殺人犯に恋をしました .TH 2

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"異変"に気付いたのは、それから数分後のこと。


　
　
　
　









ある人は相変わらずパソコンの前で作業し、





ある人は拷問器具の整理。





またある人は、私の包帯の交換＿＿など、個々に思い思いのことをしていた移動中。





　
　
　

『付けられてるな』








ジミンが急にそう言った。








TH『…どういうこと?』






JM『ほら、見て』





　
　


閉ざされた車内はカーテンで閉ざされている為、サイドミラーを確認すると、








『ほら』






　


怪しげな黒い車が、数メートル離れた一定の距離で走っているのが見えた。







　
　


JM『参ったなー……
運転席から見える人影から想像すると多分、裏組織の奴ら?』





　


JK『そんな奴らが、何でわざわざ尾行なんて真似…』




　
　



NM『単純なことだ、命を狙われてるんじゃないか?』








ナムジュンがそう言うと、一気に周りの緊張感が高まる。





　



「……付けられてる、って何で?」





TH『…あぁ、たまにあるんだよ、こういうこと。

ほら、俺らって裏取引とか結構やって、偉い奴らとかにも指図できる状態でしょ?

だからそれが恨みを買って、邪魔だから殺しちゃえ〜なんてこと結構あるんだよ』









政治家やマスコミ、果てには警察まで様々なところに手を出しているが故に、





その分注目され、命を狙われるということが起こると言う。





　



命を狙われる、という言葉が耳に残り、





それと同時にたまらなく不安になった。








「……テヒョン、」





『大丈夫、Aは絶対に殺させないから』









私が何かを言う前に、テヒョンは私の考えを理解してくれたのだろう、そう言って抱き締めてくれた。









テヒョン以外の人に殺されたら意味が無い。







だから、テヒョンは身を呈して守ってくれている。







　




JM『……まずいな、このままじゃ住宅街に入る』




　



住宅街に入るとそれだけ目撃者も多くなる。







裏取引などを行っているなら、尚更厄介。







TH『……じゃあ、そこ曲がって山奥入って』









テヒョンの言葉を聞くと、ジミンはいつもよりスピードを上げて山奥へ通じる道へと入った。









だが、
　








TH『……可笑しいな』

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