偶然は必然のDestiny【NJ】 (ページ14)

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入場して一番後ろの端の席に静かにヒョンと並んで座る。

途中ヒョンが教えてくれた。

「彼女が受付に伝言してたみたいだよ。訪ねてきた人が居たら中へって笑。よかったな」
って。

あ、

Aさんはサイドの席に座って目も耳も手もフル稼働しているみたいだった

テーブルには
〈トロムソ大学教授・海洋生物学者・海広A〉
とあった。

・

「なんの話？」

NJ「ん、簡単に言うとフィヨルドに生息する海洋生物を守るにはって事かな」

ノルウェーには多くのフィヨルドがあって人的要因や温暖化
環境問題が深刻化していて保護団体が国を公訴して
歴史的なって記事でも読んだことがある。

「すごいんだな」ってヒョンが耳元でいつになく真剣な声でそう言った。

今まさにマイクをとって話をしているAさんを見つめる

NJ「そうだね」

あの日あの時にあった彼女からは想像もつかない程、力強いオーラが出ていた・・・

・・・

・

マネヒョンの問いに『そう願ってる』って即答した。

恋してるのかなって茶化したジミナに慌てて

その時自覚してたのかはわからないけど一瞬で惹かれた絵に背景を感じてはずかしかった

もしかしたら？そうかもしれない。

でも、、、って繰り返し。

出会った彼女とルカさんと海広Aさん

同一人物なのかそうじゃないのか・・・

それなのにどこか確信めいたものがあって

すべてが繋がった時に〈やっぱり〉って思った。

隣りを見るとヒョンはすっかり夢の中、、笑。

でもオレたちが忙しい裏でスタッフはもっと忙しいんだから疲れてるよな。

こんなことまでに付き合わせてしまってるし

ごめんヒョン、ありがとう・・・

・

大きな拍手の中ステージから人が居なくなり
退場する人が増える中、声を掛けられた。

「こちらです」

NJ「ありがとうございます。入っていいんですか？」

「はいどうぞ」

NJ「ヒョンいい？」

「もちろん、オレはぁ、、あっちでコーヒーでも飲んでる笑。」

NJ「ヒョンありがとう」

笑顔でうなずくヒョンに見送られながらドアをノックした。

・