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「男の先生に教えてもらってんの？」
「え、そうだけど…。」
「どこで？」
「私の部屋、だけど。」
「お前、え、それ大丈夫？」
ジョングクの言葉の意味が分からなくて
思わず顔を顰めてしまった。
「ジョングク何言ってんの？
大丈夫って、なにが？」
「なにがって、」
ジョングクは何か言いかけたけど
怪訝そうな私を見ると、口を噤んだ。
そして少し間を置いてから、再び口を開く。
「親は何も言わないの？」
「親…？うん…。だってアッパが連れてきた先生だから。
…なんで？」
「あー…。そう。
いや、なんでもない。」
「…変なの。」
こんな歯切れの悪い言い方するの、らしくない。
私、なにもおかしい事言ってない…よね？
家庭教師の先生がすごく良い人で、頭が良くて、数学が得意って言っただけ…。
あ、まさか。
「…次の期末テスト、数学の順位負けるのが怖いとか？」
「…はぁ？違ーし。」
若干揶揄った様子で言えば
ジョングクは心底ウザそうな顔でそう答える。
その顔が面白くて、思わず笑ってしまった。
「何笑ってんだよ。」
「いや、そんな顔するんだなって。
でも、次のテストは負けないから。」
「無理だろ。お前、根っからの文系だし。」
私は文系。かたやジョングクは理数系。
医学部を目指す私にとって、痛いところを突かれたけど。
次のテストでは、どうしてもジョングクに勝ちたかった。
「ううん。頑張る。
そしたら先生が喜んでくれるもん。」
「…。」
「アッパからの先生の評価もあがるし、私も嬉しいから。」
「…そ。」
素っ気ない返事は、いつものことだ。
ふと時計を見ると、15時半。
そろそろ帰らないと、16時になってしまう。
「私、帰るね。じゃ、またね。」
そう言ってジョングクに背を向ける。
おー、じゃあなー、と締まりのないジョングクの声を背に浴びながら教室を出た。
あの、空気の重い、つまらない家に帰るのに
私の足取りは軽い。
先生の授業のある日は、自分が少しだけ、変になる気がする。
「あいつの親…、大丈夫かよ。」
そう呟いたジョングクの声には、気づかなかった。
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virgo(プロフ) - sukisukiduffyさん» コメントありがとうございます！長い間お付き合い頂き感謝しかないです(T . T)釜山でバッタリ、、そうかもしれないですね！楽しんで読んでくださったみたいで、本当に嬉しいです。ありがとうございました！ (2月18日 12時) (
レス) id: 516b9936fc (このIDを非表示/違反報告)
virgo(プロフ) - アイアイさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただき感謝感謝です。2人の今後は皆様のご想像にお任せって感じにしてありますが、、まぁそのうち機会があれば書いてみたいです！ありがとうございました(^o^) (2月18日 12時) (レス) id: 516b9936fc (このIDを非表示/違反報告)
sukisukiduffy(プロフ) - 完結お疲れ様です。毎回ハラハラドキドキしながら楽しみに読ませていただいてました。この先みんなが幸せになって、もしかして釜山でバッタリ再会とかもあるのかな？いろんな想像しながら、最初からまたおかわり読みしちゃってます。素敵なお話ありがとうございました。 (2月18日 9時) (レス) @page39 id: f44f2f684c (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 素敵な作品でした！すごく切なくて思い合ってる2人がいつか本当に幸せになってほしいです。完結ですが、2人の今後が気になります。 (2月18日 0時) (レス) @page40 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：virgo | 作成日時：2024年1月25日 22時
