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「全く、家庭教師なんて雇うもんじゃなかったな。
おかげで酷い目にあったよ。」
私の頭にぽんと手を置くと、Aも早くこの事は忘れなさい、と言い残してアッパは部屋を出て行った。
さっき言われた言葉を反芻する。
アッパは元から、中絶させるつもりでいたんだ。
アッパの事だから、私がいくら嫌だと喚いても無理やりさせていただろう。
もしそうなっていたら、私はこの子を守り切る事が出来ただろうか。
良かった、なんて、思えるわけない。
流れてくれてありがとう、なんて…思えるわけないじゃん…。
やっぱり、私のせいだ…。
私が受験できるように、赤ちゃんは流れたんだよね。
そうなんだよね？アッパ…。
私はなんで、先生も傷つけて、先生との子供も殺しておきながら
のうのうと生きてんの？
もう、2人ともいなくなったんだ。
アッパの期待にも、応えられそうにない。
生きる意味、ないや。
ベッドから降りて、部屋から出ると
ふらふらとした足取りである場所へと向かった。
アッパの寝室のドアノブへと手をかけて、中に入る。
ぴしっと整えられたアッパとオンマの大きなベッドの脇にある
チェストの一番上の引き出しを開ける。
そこにある、茶色の瓶。
中には錠剤が半分ほど入ってる。
ラベルにゾルピデムと記されているそれは、不眠症のアッパが飲んでる睡眠薬だ。
睡眠薬だったら、眠れるように死ねるんじゃないかって
頭がどうかしてた私はそう思ったんだ。
アッパとオンマに最後、謝れば良かった。
ソウル大学、行けそうになくて…ごめんなさい。
先生に最後、謝りたかった。
私のせいで、先生を傷つけてごめんなさい。
死後にもし…流れてしまった子に会えるなら、謝りたい。
ごめんねって、許してくれるまで、たくさん謝りたい。
・
吐きそうなほど
気持ちが悪い。
寒気がする。
バタバタと騒がしい音がぼんやりと聞こえる。
聞き覚えのある声がする。
死後の世界でも、夢の中でもない。
ここは、現実だ。
私は、死にもせず、中途半端に生きながらえていた。
アッパが泣いてるの、初めて見た。
アッパって、こんな風に泣くんだ。
朧げな記憶だけが残る頭の中で、ぼんやりとそんな事を思った。
瞬きをしたら、何かが頬を伝って流れた気がした。
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virgo(プロフ) - sukisukiduffyさん» コメントありがとうございます！長い間お付き合い頂き感謝しかないです(T . T)釜山でバッタリ、、そうかもしれないですね！楽しんで読んでくださったみたいで、本当に嬉しいです。ありがとうございました！ (2月18日 12時) (
レス) id: 516b9936fc (このIDを非表示/違反報告)
virgo(プロフ) - アイアイさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただき感謝感謝です。2人の今後は皆様のご想像にお任せって感じにしてありますが、、まぁそのうち機会があれば書いてみたいです！ありがとうございました(^o^) (2月18日 12時) (レス) id: 516b9936fc (このIDを非表示/違反報告)
sukisukiduffy(プロフ) - 完結お疲れ様です。毎回ハラハラドキドキしながら楽しみに読ませていただいてました。この先みんなが幸せになって、もしかして釜山でバッタリ再会とかもあるのかな？いろんな想像しながら、最初からまたおかわり読みしちゃってます。素敵なお話ありがとうございました。 (2月18日 9時) (レス) @page39 id: f44f2f684c (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 素敵な作品でした！すごく切なくて思い合ってる2人がいつか本当に幸せになってほしいです。完結ですが、2人の今後が気になります。 (2月18日 0時) (レス) @page40 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：virgo | 作成日時：2024年1月25日 22時
