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「ごめっ……テヒョン…
やっぱ帰る……っ」
「えっ…」
ヒョンが来てから、明らかに様子がおかしくなったA
顔を見せないように、手で隠しながら
俺の横を通り過ぎて、そのままリビングから出て行った
泣いてる?
何?
なんでA、俺のヒョンの名前知ってるの?
「Aっ!」
ヒョンはまるで呼び慣れているかのように、Aの名前を呼んで
あとを追いかけようとした
この状況
俺の頭の中で
考えたくない事が
嫌でも浮かんできてしまう
Aの言ってた、忘れられない人って
まさか
「ヒョン」
そう言うと
俺の存在を忘れていたのか
ヒョンはハッして俺を見た
なんだ、この気持ち
ムカムカ?
苛々?
裏切られた気分?
わかんない
「俺の彼女、少し具合悪いみたい。
ヒョンは関係ないのに騒がせちゃってごめんね?
心配だからちょっと追いかけてくる!」
Aが忘れていったバッグを掴んで言った
自分にとって、精一杯の笑顔を作ったつもりだけど
今、うまく笑えてんのかな
「テヒョン…Aは」
「Aは俺のだから。
いくら可愛いからって取らないでよ?ヒョン」
ヒョンとAの間に何があったのか
今…それを聞いたら俺は
冷静でいられるのかな
でも、大丈夫だよね
Aは俺のものだし
Aが俺を裏切るわけないもん
Aは俺の事すべて、受け止めてくれるでしょ?
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作者名:virgo | 作成日時:2018年6月17日 1時