クリムゾン・ラヴ (ページ16)

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Aか……

頭が良くて

親にも、教師からも

期待されてた…まさしく優等生って感じだったな

顔も可愛かった

でも、いつでも勉強、勉強って感じだったから

友達あんまり居なかったっけ

あいつの友達って

席が隣同士の俺ぐらいしか居なかった気がする

どこに行ったんだろう

今…何してるんだろう

そういえば、なんで急に退学なんか……

あぁ、そうだ

変な噂が広まったんだ

急に、学校を休みがちになって

確か、

噂だと、その理由が………

「え！A、近くに来てるの？」

「！」

急に聞こえたヒョンの声

電話でもしてるのかと思ったら

カトクを開いたヒョンの

でかい独り言だった

そして、満面の笑みを俺に向ける

「グギ！Aがすぐ近くまで来てるんだって！」

「え、あ。そうですか」

俺には全く関係ないけど

すごく嬉しそうなヒョンの顔を見て

自分も思わず笑みが溢れる

そして、自動ドアが開く音

「いらっしゃいま___」

俺が振り向くのと

「Aっ！」

ヒョンがその名前を呼ぶのは

ほぼ同時だった

「…え、？」

コンビニに入ってきた子を見て

思わず目を疑った

そして、言葉を失った

　

それは、相手も同じだったようで

さっきまで

頭の中に浮かべていた顔が

大きな目を更に大きくさせて、俺を捉えていた

「…ジョングク……？」

久しぶりに聞いた、その声

4年ぶりに見た

Aは

ヒョンの言うとおり

綺麗で、可愛かった