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声のする方を振り向くと、そこには、



『……テヒョン、ヘミ』



まゆげを下げたへミがわたしの手を握って、海から陸に引っ張った。



へミ「A、ジョングクのことまだ忘れられないんだね」

『……っ、ジミンには、言わないで…………』



ジミンが、わたしをいらないって言うかもしれない。
こわい。
誰もいなくなるのが、こわい。



TH「……もう、やめてくれよ」

へミ「ちょっと、テテ」

TH「A。ハッキリしろよ。お前が好きなのは誰だ!」



テヒョンの怒ったような言葉にビクっとしてしまう。



『ゔ……っく』

へミ「テテ!A怖がらせてどうすんの!!」

『ぅぅ、』



へミが背中をさすってくれるけれど、涙がとまらない。弱虫A。



TH「へミもジミンもどいつもこいつもAに甘いんだよ!!だからいつまでも甘ちゃんなんだよ!!母親がなんだ!父親が単身赴任だからってなんだ!甘やかされすぎだろ、どう考えても。だからいつまでもいつまでも強くなれないんだろ?!Aは弱い子だから守ってあげなきゃ、だ?もうハタチなのに?」


テヒョンの言ってることは全部合ってる。



『……っく、ううう』

へミ「テテ!もうやめなさい!」

TH「…………こんなんじゃ、ジミンがあまりにもかわいそうだ。」



ジミンがかわいそう、そう言ったときのテヒョンの目はとってもかなしそうで、

わたしはなんて馬鹿なことしてたんだ。



わたしのせいで、みんなを苦しめてる。



『……ごめん、ごめんな、さい……』



『テヒョンも、へミも、ごめんなさい、』



へミがわたしのあたまを撫でてくれる。


もうやめなきゃ。
強くならなきゃ。



『……わたし、どうしようもないくらいジョングクが好き』




私が放ったその言葉にテヒョンもへミも少し涙を浮かべて、笑ってくれた。




もう、ひとりになることをおそれないから。





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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク,ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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wannablecarat3(プロフ) - わたしが初めて#wannaoneで妄想を読んで泣いたお話です。もう一度読みたくてツイッターで探していたのですが見つからなくて(ほんとに半年くらい探してました笑)やっと見つけられました( ; ; )このお話とってもダイスキです。また読ませてもらいます!! (2018年11月24日 13時) (レス) id: 39e8549199 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - すごく泣いてしまいました(TT)まさに求めてたような内容で...(><)!素敵な作品ありがとうございます。続きも読ませてもらいますね (2018年1月8日 23時) (レス) id: f78d992b41 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - すごい泣いてしまいました、こういう作品をずっと探してたんです!これからも頑張ってください! (2017年5月6日 23時) (レス) id: 51c1afe3ea (このIDを非表示/違反報告)
mitunaynxx0917(プロフ) - 分かりました!楽しみに待っています! (2017年5月2日 23時) (レス) id: 7338e1e59a (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - mitunaynxx0917さん» 二章はまだ下書き中なので公開していません(T_T)しばらくお待ちください (2017年5月2日 9時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月野 | 作成日時:2016年12月3日 10時

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