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(YOU)
初雪。あんなに、この海で見る雪が好きだったはずなのに、『雪、綺麗だね』って笑いかけるひとはもう隣にいない。
砂浜を踏む足音も、私だけの音しか聞こえなくて、
もう何もかもなくなってしまったみたい。
波打ち際にしゃがんで、水に手を付けると、当たり前だけど冷たくて、このまま凍えてしまえばいいのに。
グクからの手紙。
おりたたんでポケットに入れたままになっていたけれど、これももう、いっそこの海に流してしまおうか。
……なんてね。
『……捨てられるわけ、ないじゃん』
こんなの……
どうせどこかへ行ってしまうのなら、ひどい最悪な振り方をして、嫌いにさせてくれればよかったのに。
｢もう飽きた｣とか｢好きなひとが出来た｣とか言われたら、君のことを嫌いになれたかもしれないのに。
なのに、なんで最後にこんな……
『…あいしてるなんて、言われたら、
ジョングクのこと忘れられっこないよ！！！』
うずくまって、泣きわめく。
君の温もりなんて、知ってしまったから
それを失ってしまったとき
大きな穴がまた空いてしまった。
ジョングクは"Aに出会えて良かった"なんて書いていたけれど、
わたしはこんな辛い思いをするくらいならジョングクに出会わなければ良かった、なんて思ってしまう。
｢A！！！！｣
急に腕を引っ張られて、後ろに引きずられる。
『…………ジミン。』
JM｢でっかい波来てたのに、死ぬ気かよ！！｣
血相を変えて怒鳴るジミン。
こんなジミン初めて見た。
『……死ぬってどんな感じかな。
感情が全部一気になくなってしまうなら、
それでもいいのかも。』
こんな苦しさ、もうたくさんだ。
JM｢……本気で言ってるのかよ｣
『…………こんな思いはぜんぶ消してしまいたい……』
涙が溢れて雪と涙が混ざりあう。
JM｢……この海でお前が死のうとしても、溺れて、たくさんの冷たい水を飲んで、青白くなって、もがいて苦しんで死んでいくんだぞ？そこまでして、今の苦しみを消したい？｣
ジミン、怒ってる。
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wannablecarat3(プロフ) - わたしが初めて#wannaoneで妄想を読んで泣いたお話です。もう一度読みたくてツイッターで探していたのですが見つからなくて（ほんとに半年くらい探してました笑）やっと見つけられました（ ; ; ）このお話とってもダイスキです。また読ませてもらいます！！ (2018年11月24日 13時) (
レス) id: 39e8549199 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - すごく泣いてしまいました(TT)まさに求めてたような内容で...(><)！素敵な作品ありがとうございます。続きも読ませてもらいますね (2018年1月8日 23時) (レス) id: f78d992b41 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - すごい泣いてしまいました、こういう作品をずっと探してたんです！これからも頑張ってください！ (2017年5月6日 23時) (レス) id: 51c1afe3ea (このIDを非表示/違反報告)
mitunaynxx0917(プロフ) - 分かりました！楽しみに待っています！ (2017年5月2日 23時) (レス) id: 7338e1e59a (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - mitunaynxx0917さん» 二章はまだ下書き中なので公開していません(T_T)しばらくお待ちください (2017年5月2日 9時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月野
| 作成日時：2016年12月3日 10時
