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かなり驚いた。
だって、ずっとあんなかんじで、
別れるなんておもってもなかったから。
『うん、だから、今日はズル休みになっちゃうけど、ないしょね?』
Aは、絶対つらいんだと思う。
こういうときは、ひとりのほうがいいんだよな、きっと。
「……失恋旅行?(笑)」
おちゃらけてそう言うのが、俺らしい慰め方だと思う。
『ばか、
海に行ってくるの。今日は、雪だから。』
雪だから海に行く意味は全くわからなかったけれど、
「おー、いってらー!寒中水泳で風邪ひくなよ!」
『じゃ、ばいばい、テヒョン』
「またあした!」
Aはすこし微笑んで、
教室から出ていった。
ー
HM「Aなんて?体調悪いって?」
遠くの席からへミがやってきた。
「ジョングクに振られたんだってさ。」
HM「……は?」
大きな瞳をさらにおおきくさせて驚いてるへミ。
「へミも驚くよな?
なんか、海行くって言ってた」
JM「っ、テヒョン!、海行くって言ったのに止めなかったのかよ!!!!」
ジミンがいつのまにかそこにいて、
すごい剣幕で俺に言う。
「…でもジミン、そういうときは、
ひとりにさせてやればいいじゃん」
俺の判断って間違ってる?
JM「ジョングクが、いなくなったんだ!
……Aは、ひとりにしちゃ、だめなんだよ!
、あぁもう、クソッ」
そう怒鳴ってジミンは、走って教室を出ていった。
「……ひとりにしちゃいけないってどういうことだよ」
ジミンの行動に、わけがわからないと思った。
すると、へミが苦笑いして、口を開いた。
HM「…Aね、幼いころ、母親が蒸発したの。」
「…………は?」
Aの過去に戸惑ってしまう。
HM「だから、人に置いていかれるってことに、
ずっとトラウマを抱えてて、
しかも、お父さんも海外赴任中でしょう?
ずっと、ずっと、寂しかったんだよ。きっと。
寂しいって誰にも言えない性分みたいだし、あの子。
ジョングクと出会って、寂しさを愛で埋めてくれる人が出来て、
やっと、幸せになれたのに、
どうして、こうも、神様って意地悪なんだろうね。
Aはいつ、苦しみから解放されるのかな。
……ジミンちゃんが、救ってあげられるといいんだけど。」
前にへミが言ってた「Aは弱い」という意味が、いま初めて理解出来たきがした。
ジミン、頑張れ。
Aを支えてやってよ。
お前にしか出来ないことだと俺は思うよ?
ー
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wannablecarat3(プロフ) - わたしが初めて#wannaoneで妄想を読んで泣いたお話です。もう一度読みたくてツイッターで探していたのですが見つからなくて(ほんとに半年くらい探してました笑)やっと見つけられました( ; ; )このお話とってもダイスキです。また読ませてもらいます!! (2018年11月24日 13時) (レス) id: 39e8549199 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - すごく泣いてしまいました(TT)まさに求めてたような内容で...(><)!素敵な作品ありがとうございます。続きも読ませてもらいますね (2018年1月8日 23時) (レス) id: f78d992b41 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - すごい泣いてしまいました、こういう作品をずっと探してたんです!これからも頑張ってください! (2017年5月6日 23時) (レス) id: 51c1afe3ea (このIDを非表示/違反報告)
mitunaynxx0917(プロフ) - 分かりました!楽しみに待っています! (2017年5月2日 23時) (レス) id: 7338e1e59a (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - mitunaynxx0917さん» 二章はまだ下書き中なので公開していません(T_T)しばらくお待ちください (2017年5月2日 9時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月野 | 作成日時:2016年12月3日 10時