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ザ…ン…………
『……雪、降らないね』
JK「ん、そうだね」
いつもの海へ来て、かれこれ二時間くらい待ってみたけれど、一向に降る感じがしない。
JK「きっと、夜のこと言ってたんだよ」
ジョングクは、昨日の電話からずっと元気がない。でも、その理由をわたしが聞いてはダメな気がするの。なんとなくだけれど。
『……せっかく見に来たのになあ』
それに、今日は、
JK「、俺らが初めて会った日だしね。」
『……覚えてたの?』
ジョングクの方を向くと、
あの出会った時と同じ、優しい微笑みだった。
……思わずうるっときてしまった。
JK「当たり前じゃん。
ずっと覚えてるよ。」
ジョングク、大好き。
いつも、たくさんの愛をくれてありがとう。
私が、幼い頃の大きな傷を包み込んでいてくれてありがとう。
大袈裟だって笑うかもしれないけれど、
あなたと出会えてよかった。
そんな言葉たちしか出てこないよ。
『……これからも一緒にいたいな』
思わず口から洩れた気持ち。
……重いって思われたかな
JK「…………」
『ごめ、気にしないで』
慌ててそう言うと、
JK「…………俺も、いつも、そう、思ってる……っ」
『……ぐく?』
ジョングクの目からは涙がどんどんこぼれ落ちてくる。……なんで泣いてるの?
泣いてるグクを抱きしめて、背中をさする。
『どうして泣いてるの?』
そう尋ねても、
ジョングクは私を強い力で抱き締め返すだけで、
何も言ってはくれない。
抱きしめあって、どれくらいの時間が過ぎたかわからないけれど、
ジョングクが、顔をあげて、「帰ろっか」って。
もう、彼の目には涙はなくて、
頬にうっすらと跡がのこっているだけだった。
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wannablecarat3(プロフ) - わたしが初めて#wannaoneで妄想を読んで泣いたお話です。もう一度読みたくてツイッターで探していたのですが見つからなくて(ほんとに半年くらい探してました笑)やっと見つけられました( ; ; )このお話とってもダイスキです。また読ませてもらいます!! (2018年11月24日 13時) (レス) id: 39e8549199 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - すごく泣いてしまいました(TT)まさに求めてたような内容で...(><)!素敵な作品ありがとうございます。続きも読ませてもらいますね (2018年1月8日 23時) (レス) id: f78d992b41 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - すごい泣いてしまいました、こういう作品をずっと探してたんです!これからも頑張ってください! (2017年5月6日 23時) (レス) id: 51c1afe3ea (このIDを非表示/違反報告)
mitunaynxx0917(プロフ) - 分かりました!楽しみに待っています! (2017年5月2日 23時) (レス) id: 7338e1e59a (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - mitunaynxx0917さん» 二章はまだ下書き中なので公開していません(T_T)しばらくお待ちください (2017年5月2日 9時) (レス) id: a5e5b03616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月野 | 作成日時:2016年12月3日 10時