雪が降る街、この海で君と。【完】

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連れていかれた場所は、
いつも私達が勉強してる空き教室。




戸をガシャンと、閉めて、
カーテンも閉められる。




すると、何も考える間もないうちに、
口がくっつけられる。

『？！』



角度を変えながら、
ずっと口はくっついてる。


……な、長い！
窒息死する！！！！


夏の、窓を締め切った空き教室は
とても蒸し暑く、ただでさえ汗がダラダラとながれてくるのに、
こんないつもとちがうチューをされて、
平気でいられるわけがない。


も、むり、酸欠で倒れそ……
脚がガクンってなって、床にぺたりと座り込む。



『…は、…いきなり、びっくりするんですけど…………』



真っ赤になったであろう顔を、
自分の手のひらで冷やしながら言う。



JK｢……独占欲ってとこかな｣

『は、はあ？』



悪びれもせずそういうジョングク。
しかも言ってる意味がまったくわかんない。



JK｢ねー、Aサン、
いつもそんなスカート短くしてんの？｣

『……スカート？』



目線を下に落とすと、自分の制服のスカート。



『短いかな？
これより長かったらいまの時期結構暑いんだけど……』


JK｢短いですねー直してください｣



『わ！』



腰のほうに手を入れられて、
折ったスカートを戻される。


そんなところ触らないでよ、恥ずかしい！！



JK｢二年生のガキンチョはこんなの興奮しちゃいますから、俺のクラスメイトに刺激与えないでくださいね、先輩？｣


……でた、
ジョングクのお得意の上目遣い。
それ、あざとい女の子がするやつだよ？




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