友達【完】 (ページ6)

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温室の花を自慢したくてジミンを連れて行ったことがあった。
お父さんとお母さんのそばから離れちゃうと怒られるから、スアヌナを連れてジミニと温室に来たことがあった……と思う。

あの頃は俺達チビだったからさ、扉が上手く開けられなくて大人にお願いしてたし。

「にわのおじちゃん、あーけーてー？」

ああ！思い出した、庭師のおじちゃんだ！温室のドアをいつも開けてくれてたの！
花の手入れをしてるところとか見せてくれてたんだ。

『またですかテヒョン坊ちゃま？旦那様はここに来ていいとおっしゃってましたか？』

「ううん！でも、おともだちにみせてあげたいのー！」

『うーん……まあいか。花壇の土を踏み固めないように……あ！』

「わーい！ありがとう、おじちゃん！ほらっおいで！ちみな！」

「お、おじちゃん、ありがと……。まって！てひょあ～」

その頃は確か花の時期じゃなかったはずだから、蕾もなくてがっかりしてたっけな。

そしたら庭師のじいちゃんがこっそり写真撮ってるよって話してくれて、それ見せてくれてたんだ。

「おはな、きれいだねぇ、てひょあ」

「きれいでしょ！これがここにいーっぱいさくんだよ！」

「そうなの？すごーい！」

「にひひ～♪いつかみんなでいっしょにみようね！」

「うふふ～！たのしみねぇ？！」

お母さんが天国に行ってしまって、「みんなで一緒に」って約束は叶わなくなったけど。