離れないから。 (ページ2)

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『そのスカートならこのニットだとトラッド系になりますし...』

平日は学校が終わってすぐに着替え、派手な化粧かえて遅番

22時まできっちりお仕事をする

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この日は雨だったせいかお客さんがそんなに来なかった

そのおかげで暇になってしまった

YK『お客さんこないね』

『品出し終わっちゃったし特に服を畳みなおす部分もないもんね』

YK『暇～...』

『んじゃユキ、レジだったなら2番の方精算したら？』

YK『そうだね、精算してくる』

幼馴染であるユキにつげ、店をぐるりとまわることにした

まぁまぁ広いからね

久しぶりにメンズのコーナーもみてみよう

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メンズのコーナーにお客さんは1人しかいない

黒い髪をしたハンチング帽を被ってる背が高めの人がいた

『いらっしゃいませ～』

お客さんを目にしたら挨拶をする、鉄則

するとこっちを振り向き会釈

たまに礼儀正しいお客さんもいる

イケメン感かなり漂ってる

ちょっとすると茶髪で同じくらいの身長の人が走って入店してきた

これまた鉄則のこと、

『いらっしゃいませ～』

その茶髪の人も会釈を

えらいえらい

洋服棚をみると、触った後であろう洋服が少しグチャグチャになっていた

なおすために2人のお客さんの斜め後ろで洋服を畳んでいた

あまりそのお客さんを気にすることなかったが

話してる声が耳に入り、内容が気になってしまったため

盗み聞きしてしまった