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Kiss 3 ページ3

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綺麗な個室にユンギさんと二人きり

長い間沈黙が続いて空気が重く感じる

YG『悩みごとは？』

そんなとき私より先に口を開いたユンギさん

『あっ、えっと…、』

"キスが下手って言われたんです"

そう言うだけなのに、中々言い出せない

YG『なんだよ…、言わねーとアドバイスもなにもできねぇぞ？』

せめられようにそう言われて、重たい唇を開く

『キス…が…、苦手…で、』

YG『…へぇ』

『彼氏…元彼との別れる理由がキスだったんです…私が…下手だから、』

服をギュッと握りしめてそう言う私

YG『キスねぇ…』

頬杖をついて私をジッと見つめるユンギさん

肌は白くて、声は少し低い

落ち着く声だな…なんて

YG『お前が下手なんじゃなくて、彼氏が下手なだけじゃね？』

予想してた答えと全く違う回答がきてビックリする

『え…、』

初めての彼氏だったから、上手いとか上手くないとか、

いまいち良く分からない私は

何も言い返せなかった

YG『違う？』

『分かり…ません…』

そんなとき、ふいにユンギさんの唇に目がいく

桃色の唇は綺麗な形をしていて思わずガン見してしまう

ユンギさんも…キスしたことがあるのだろうか…

ありそうだな…経験豊富そうだし…

YG『確かめてみる？』

『へ？』

YG『お前がキス、下手かどうか』

そう言って片方の口角だけあげる

『っ…、』

机の下でユンギさんの脚が私の脚にあたる

ビクリと跳ねる肩

下を向くとユンギさんの手が伸びてきて私のほっぺたを包んで上に向かせる

ユンギさんとの顔の距離は数センチ

自分の心臓が早く動き始めたのが分かった