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仕事が終わって、疲れ果てていた僕は電車に揺られながらうとうとしていた。
すると、突然何かが僕の足に触れ、足元を見るとユーキのＩＣシールが貼られた定期入れが落ちていて。
パッと扉の方を見ると、気付いていないのか何事もなさそうに出ていく女の子の姿が。
佑亮「(届けてあげなきゃ！あっ、でも８号車さんだもんな…)」
これが８号車さんじゃなかったら、何も考えないですぐに届けられるんだけど…
やっぱりいくら８号車さんでも、人によってはバレると色々リスクがあるし…どうしよう。
なんて色々考えつつも、結局良心が勝ってしまい、発車寸前の電車を急いで飛び降りた。
佑亮「早く探さなきゃ！」
急いでホームを駆け出すと、女の子はちょうどエスカレーターに乗ろうとしているところだった。
あ〜、良かった！間に合って。
佑亮「ま、待って！」
思わず引き留めると、案の定びっくりした表情の女の子。
佑亮「これ、落としましたよ！」
手に持っていた定期入れを差し出すと、女の子はまたまたびっくりした表情で定期入れを手に取った。
『あっ、ありがとうございます！』
佑亮「いえいえ、８号車さんなんですね！」
ばかばかばか！僕のばか！すぐに立ち去らなきゃいけないのに、何で自分から話しかけてるの！！
佑亮「もしかして、ユーキ推しさんですか？」
でもね、何だか不思議なんだ。
この子なら大丈夫。この子ともっと話したいって思っちゃってる自分がいる。
『そ、そうなんです…』
って、すごい申し訳なさそうに答えてくれるのが何だか可愛くて。
名前も歳も何も知らない、初めて会った女の子にこんな感情を抱いたのは初めてだ。
それから少しだけお話して、きっと急いでいるんだろうなと思い、僕から別れを告げた。
女の子の後ろ姿を見送りながら、ぼーっと考える。
“笑顔可愛かったな〜！”とか、
“届けて良かったな〜！”とか。
ほんとはもっとお話したかったけど…
でも、僕の頑張りがこの女の子の元気に繋がってるって思っただけで嬉しくて。
たったそれだけで、これからも一生懸命頑張ろう！！って思えてしまう僕はほんとに単純なんだと思う。
そんなことを考えながら、僕は静かに次の電車を待った。
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Nozomi(プロフ) - HARUNAさん» コメントありがとうございます！そうなんです！そこの意外性を敢えて狙ってみました(笑)これからもぜひぜひ見届けてもらえると嬉しいです♪ (2017年12月2日 16時) (
レス) id: d7414e7aa6 (このIDを非表示/違反報告)
HARUNA - ユーキ推しなのにユースケの話って面白いです！主人公の子は、どうなっちゃうんだろうどうなっちゃうんだろう？笑笑 (2017年12月2日 7時) (レス) id: f245cb02f5 (このIDを非表示/違反報告)
Nozomi(プロフ) - HARUNAさん» 感想ありがとうございます！楽しみにして頂けているみたいで嬉しいです♪すごく励みになります！更新頑張りますので、また感想聞かせてもらえたらありがたいです！これからもよろしくお願いします^^ (2017年11月15日 6時) (レス) id: d7414e7aa6 (このIDを非表示/違反報告)
HARUNA - めっちゃハマりましたまだ4しか出てないのに次まだかなー？止まってる自分に驚きました！！！笑笑楽しみにしてます！！ (2017年11月14日 21時) (レス) id: f245cb02f5 (このIDを非表示/違反報告)
Nozomi(プロフ) - 玖蘭零☆さん» 確認不足ですみません。すぐに外しました！ご指摘ありがとうございました！ (2017年11月10日 22時) (レス) id: d7414e7aa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nozomi | 作成日時：2017年11月10日 22時
