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そうすると全て合点がいった。


大戦やペットホテルでの自分たちへの妙に優しくしてくる理由も、戦士全員を蘇生させた理由も。


大戦にて戦士や状況に関する情報を無償で提供してきたのは兄弟だったから。


貸した傘を自分がずぶ濡れになるのを知っていて返してきたのは兄弟だったから。


自分たちだけを蘇生しなかったのはそれによる不審感を覚えさせないため。そしてたったひとつだけの願いを使ってまで蘇生させたのは兄弟だったから。


“兄弟だから”


つまり全てはそれに尽きるのだ。それが大なり小なり己が不利益を被ろうが自分たちに利益を渡してきた理由だったのだ。


「俺様たちにはもう1人兄がいたってことか」


「……そうだ」


「それだけ分かりゃ充分だ」


「…聞いたところでどうするつもりだ?秀仁のことなどほとんど覚えていないだろうに」

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月25日 20時

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