【H×H】白銀の牙、テセウスの体 (ページ49)

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｢情けないね…｣

｢それが普通だよ、俺たちだって最初から平気だったわけじゃないし。ハクアって今日が本格的な初仕事でしょ？｣

いつかは慣れなきゃいけないけど、シャルナーク。

｢そのいつかはずっと先でもいいと思うけどね｣

｢……頑張るよ｣

｢無理しないようにね｣

後ろからは悲鳴や怒声が聞こえてくる。もうあの場で殺すために銃は握れないし目も抉れないが、逃げ出そうとした者だけでも自分が仕留めなければ。

そうすればきっとクロロが褒めてくれる。

｢わふっ｣

｢ロボ…｣

｢神経ぶっといねーその狼。あれ聞いて尻尾振ってる｣

｢狼？ロボは犬じゃないのかい｣

｢団長、ロボは狼だってさ｣

舌を出して尻尾を振り、くりくりとした目でハクアに首を傾げるロボ。

ハクアにはどう足掻いても可愛らしい子犬にしか見えない。