【H×H】白銀の牙、テセウスの体 (ページ46)

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「お前ならばできるだろう？」

眉間もいいが、と銃口を移動させる。

がっ、と痛そうな音がして銃口を子供の口に押し込んだ。

既に瞳は緋色、準備オーケーだ。

「早くしろ他の奴らの目を緋色にしなければならないためだ」

「っ…」

自分は試されているのか

本当に裏社会で生きていけるように

躊躇なく悪逆非道な行いができるように

震える指先を引き金にかける。あと数mm。

「…自らの運命を呪いたまえ
君がもし、クルタ族じゃなかったらこんなことには…ならなかった」

言い聞かせる。こうでもしないとクロロに失望されてしまう。

それだけは、絶対に嫌だ。

そこから先は嘘のように指先の震えが止まり、引き金はいとも簡単に動いたのだ。