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そして、夜。
森に集まった団員たちの視線はハクアとグラスィドールの腕の中に向かっていた。
ハクアが大切そうに抱っこしているのは紐を付けられた子犬。気持ちよさそうにぷうぷう眠っている。
一方グラスィドールが｢解せぬ｣と言いたげに片腕で抱えているのは痩せこけた子猫。震える子猫はハンカチで優しく巻いてあるが行動と表情と一致しない。
｢わ、可愛いの連れてる｣
｢絶対に飼うからね。いいね、絶対だからね！｣
｢まだ何も言ってねぇよ｣
｢拾っちゃったし……｣
｢お前本当は優しいだろ｣
突っ込み突っ込まれつつ 作戦の最終確認を行う。悲鳴はともかく銃声が不安だが、サイレンサーを使えばいくらかマシだろうか。
｢なんか子犬にしちゃ足でかくねぇか？｣
｢ワタシも思たね｣
｢恐らくだが、こいつは犬ではなく狼の子供だ。細かいところが犬と異なる｣
｢はい細かい説明は以上
じゃあ持ち場に着いて｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年1月21日 17時
