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兄たちのシスコンっぷりにはたまに困ってしまう。大事にされているのは嬉しいのだが、自分が何か良くないことを被るとその相手をどこまでも追い詰めて燃やすなり凍らせるなりしてしまうのである。
貴重な情報という恩は好意をふいにしたことによってチャラになってしまったようだ。
｢俺様は空から探す。お前は妹ちゃんを連れていけ｣
｢ああ｣
｢に、兄様たち……｣
｢｢任せろ妹ちゃん｣｣
こうなったらもう止められない。寵蛇は全力で柢狐が逃げ延びられることを祈った。
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柢狐は下水道に2つの気配を感じ、決してよいとは言えない匂いの中を歩いていた。気配からは警戒こそ感じても殺気はない。
そこにいたのは合流したかった申と寝こけている子の姿。レジャーシートを敷いているあたり緊迫はしてないようである。
｢あ、きみは…！｣
｢やっと合流できて何よりだ、申。
猫の戦士 “崩し去るように殺す”─柢狐｣
｢申の戦士 “平和裏に殺す”─砂粒｣
そして“うじゃうじゃ殺す”寝住。1番最後は眠っているが、平和協定に賛同したものが3人集まった。
｢何か食べる？サンドイッチあるよ｣
｢ならば見返りに情報を渡す｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年7月8日 16時
