【OP】魔女と剣聖 (ページ7)

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｢現金はまた渡す｣

｢現金“は”……？｣

ちらりと革袋の中を見て驚愕した。入っていたのは鱗だ、それもただの鱗じゃない。

魚のものより大きくてしかし世間では剣や防具に使われるほど丈夫な生き物の鱗だ。

｢ちょっとこれ、竜の鱗じゃないか…！｣

｢あくまで前払いだ雑多な鱗じゃ不満か？｣

｢そうじゃなくて、どこでこんなに集めたんだい？これだけあればガレオン船が1隻買えるよ……！？｣

｢狩った竜から集めた。案ずるな乱獲じゃない｣

そうじゃない、とハクアは繰り返し呟いた。

前払いにしてはあまりにも高額すぎる。竜の鱗1枚でどれほど価値があると思っているのか。

王族貴族はもちろん、海賊だって憧れてやまない代物なのに。

｢やる気は起こったか？｣

｢やらなきゃダメだろう…こんなもの貰ったら｣