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「来い、お前はまだ1章目の序盤だったな」


「…遅くて先が読みたいってうずうずしてたんだろう?」


「先が読みたかったのは確かだ」


拗ねたように座れば頭を撫でられる。もう自分は子供じゃないのにと思いつつ喜ばずにはいられない。


読み終わったらグラスィドールにも見せてみろ、とクロロは言う。彼もきっと読んでしまうに違ないのに。


「まず、ここの1文は─」


辞書もなしにつらつらと説明するクロロ。分かりやすくてすぐ頭に入ってくる。


あまりに古代文字レベルだと難しいそうだが この本だって充分それだ。


「─じゃあ、今日はここまでで……なんだ 拗ねているのか?」


「…拗ねてない」


「そうかそうか」


「なんで撫でるんだい」

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月26日 23時

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