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本を読み始め、この状態になったクロロは呼びかけようがつつこうが反応しない。
チャンスは本を読み終わってから次に手を伸ばすまでの僅かな時間。逃せばまた数時間は何も返ってこない。
どのみちしばらくはダメだ、また後で来ようと部屋を出た。
「まったく、兄さんは本当に本が好きなんだから…
……僕だって頑張ればあれくらい読めるし」
誰に言うでもなくブツブツと零す。辞書があっても微々たるものの自分と兄の違いが何となく気に食わなかったのだ。
「辞書ありきでも古書読めるだけですごいと思うよ?」
「そうかなぁ、だって兄さんは………」
やぁ、と片手を上げるグラスィドールがいた。
驚いて後ずされば怪訝そうな顔をする。
「酷くない?確かに毎日いじめて泣かせてるけどさ」
「自覚あったのかい君
じゃなくて、兄さんは辞書なしで読んでるんだよ?」
「だってクロロ頭良いし」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年1月26日 23時