ななじゅうに ページ46
堀部さんに発信機を付ける。
母さんに教えて貰ったから、こういうのは得意。
「ね、いつまで意地張ってるんですか?」
「五月蝿い…!」
来たか。
…何人だ?
10人くらいかなぁ…
「タコ、ジャンプ!」
「えぇ!?」
「反射神経が良くてよろしい!」
此れは対超生物の“粉”。
粉は投げられた後から其れ以上、上にいく事は無いから、
高い所に行くのが一番被害が少ない。
ガスなんかは空気より軽い物が多いから下だけどね。
「追いかけましょう。」
ーー
僕達が追い付いた時、
網の中で衰退した堀部さんを守る超生物の姿が見えた。
「…あの人達は赤羽さん達にお願いします。
ライトは僕に任せて。落としたら直ぐに離れて下さいね。」
「りょーかい。」
4台か。弾勿体無いな…
なんて思ってると皆んなもう終わってる。
バン!×4
聞き慣れた銃声が響く。
「ッハ…動かないもの程射抜き易いものは無いですね。
貴方もいつまで口開けて突っ立ってるんですか、シロさん。
撃ちますよ?」
貴方は矢張り未熟だ。
何も気付いていなかったんだから。
堀部さんを置いて去ったシロ。
此の人は嫌いだ。
ーー
プルルルル…
「…非通知?」
まァ…出るか。
「はい」
『あ、もしもしAちゃんかい?
ごめんね。公衆電話なんだけど。
今から私の医院に来れるかい?』
「あー…1時間後とかなら。」
『え!?駄目だよ!
今すぐ!君、診察受けないで学校行ったでしょう!?』
「だって本当に何にも無かったもの!」
『A!疾く来なさい!
というか、オサムに行く前に寄る様に云われた筈よ?』
「エリス嬢、お願い少し待って…
今大事な処なんです。僕、ただでさえ休みがちなんだし、こういう時くらい…」
『駄目よ!
直ぐ来なかったら、チュウヤとオサムと…サクにも云うわ!』
一方的にブチっと切られた電話。
「ど、如何しよう…」
「おい。」
「ど、如何しました?」
何?不機嫌なの?寺坂さん。
…いつもこんな顔だったわ。
「やる事あるんだろ。
帰れよ。」
帰っても良いじゃなくて、
帰れなのが寺坂さんらしいな。
…じゃなくて。
「え?」
「糸成の事は俺達に任せろってんだ。」
「…そうですか。
…堀部さん。此のクラスは良い処ですよ。
僕が云うんだから間違いないです。」
「…五月蝿い。」
反応一緒だな…
もう直ぐ死ぬかもしれないってのに…
「寺坂さん!
今初めて一応人なんだ、って思いました!
有難う御座います!」
「如何いう意味だコラ!」
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*sugar* - こんにちは〜!2021年のお誕生日おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2021年1月18日 16時) (レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ。 - 黒咲椿さん» やざじいでずねぇぇぇ( ;∀;)頑張ります!!!! (2019年1月22日 0時) (レス) id: 830fe45671 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲椿(プロフ) - みるくれーぷ。さん» いえいえ、これからも頑張ってください! (2019年1月21日 6時) (レス) id: ce4172799b (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ。 - 黒咲椿さん» あ、すみません…今になってめっちゃ言葉おかしいの分かりました。なんで有難うございますって二回続けたんだ…すみません!!! (2019年1月21日 6時) (レス) id: 830fe45671 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ。 - 黒咲椿さん» 有難う御座います。祝ってくれて有難う御座います! (2019年1月20日 17時) (レス) id: 830fe45671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくれーぷ。 | 作成日時:2018年12月6日 20時