異能力、人間失格。II

ろくじゅうはち ページ41

「Aー、ジュース取ってー。
あ、ちょ、待って待って！あ、あー！！」

「っしゃァ、俺の勝ち！」

「中也に負けるなんて…！屈辱だ…」

「五月蝿ぇ。」

※彼等はもう30代。
え、何？何才？なんなの？え？

「ん。」

缶ジュースを手に取って、母さんに投げた。

「いッた！」

見事に頭にクリーンヒット。
ありゃ。

「ごめんねぇー！！！！」

「痛いいいいいい！！！！」

大丈夫でしょ。アルミだし。

「待って、次僕の番！」

「良し来い！」

「待って、私放置なの！？」

仕方ないじゃん。
目の前にゲームがあるんだもの。

「私とゲーム、どっちが大事なんだァァァァ！！！」

「「ゲームゥゥゥゥ！！！」」」

「自爆ー！？」

…此れは酷い。


ーー


「…あれ？」

良くある気付いたら寝てましたパティーンだ。

「待って。何処此処。
何此の塵屋敷。」

因みに両親は酒も入りぐっすりだ。
…。
……。
………。

「起きろォォォォォォォ！！！！！」

「「どぁう！？/ひゃえあ！？」」

待って何其の驚き方。キモくね？


ーー


「で、なんで俺呼び出されたの？
俺、夜から任務なんだけど。」

「手伝って？」

「は？」

「ね？」

「対価は？」

「え？」

「ん？」

「…無花果？」

「良いだろう。」

本当にお父さんと仲良い(好物が一緒)ですねえええええ！


ーー


「…如何したの？」

「姉さん、手伝って？」

「何を？」

「掃除。」

「良いよ。」

有難う姉さん(綺麗好き)！！！


ーー


「兄さん、手伝って？」

「なんで僕？」

「人手が足りないの。」

「面倒臭いなぁ…」

「…姉さん来るよ？」

「行く。」

久鏡は仲良しだねぇええ！！！


ーー


「母さん見て！こんなに集まって呉れたよ！」

3人！3人だよ！
今日、僕達以外は仕事なのに！

「お疲れ〜。」

「…何ビール開けようとしてんの？」

「…あ、バレた？」

あははは、なんて誤魔化そうとしてますけど…
何やってんの？

「掃除すんだよ！！！」

「はいすみません！！！」

なんでこんなに茶番しないといけないんだ…


ーー


「って事が昨日あったんだよ。」

「え、其れで如何なったの？」

「そりゃあもう…
其のまま終わらない夜が始まって…「ません。」
散らかしたままにして…「ません。」
また散らかして姉さんに怒られ…「ました。」
…って、誰だ先刻から！？」

何故か遮られる声に後ろを向く。

「って、兄さん！？」

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