9.Boy_安心 ページ9
｢それでは、あと10分で始まるので位置についてください｣
マネージャーの声掛けで一気に慌ただしくなる。僕達は指定されたいつもの順番で並ぶ。僕の左側の視界の端に、右手を心臓に当ててゆっくり深呼吸している姿が見えた。
｢ウニヒョン｣声をかけると、ヒョンは我に返ったようにはっとこちらを向いて、なに？といつもより少し硬い笑顔を向けた。
｢緊張してるの？｣
はは、と苦笑いをうかべるヒョン。ヒョンの思っていることは少なからず僕の予想と当たっているはず。だから僕は、ヒョンの右手を心臓から離し、両手で包んで言った。
｢大丈夫だよ。僕はメンバーの誰よりも前からヒョンのこと知ってるし、だからヒョンがどれだけ頑張ってきたかも知ってる。
僕達4人がヒョンと一緒に活動したいって思ったから僕らから声掛けたんだよ。
ペンのみんなも、絶対わかってくれるから、だからそんなに不安にならないで？｣
ヒョンは、ふわり、と微笑んだ。そして、本当にありがとう、と心の底から安心したような笑みを向けた。
マネージャーの声が聞こえる。僕はヒョンの手を強く握った。ヒョンもありがとうと言うかのように、ぎゅっと握り返してきた。
｢はい、では入場します。笑顔で、気楽に！ではどうぞー！｣
5人で歩き始め、会場に入った。目の前には沢山のペンのみんなが、大きな歓声を上げて待っていた。その中にはジョンウン、と書かれたスローガンを持っている人も少なくなくて、ヒョンにそれを伝えると目に涙を浮かべて嬉しそうに頷いていた。
初めに挨拶をして、少しばかり曲を披露して、それからサイン会に移った。
大勢のペンの方が順に僕達の前にある席につく。僕もいつも通りに笑顔で接する。
笑って。手を握って。頭を撫でて。これ被って。愛嬌して。
その言葉に全部答えて、お望みの通りにする。これが嫌なわけじゃない。むしろ、ペンの皆が嬉しそうに笑ってくれるから、僕はこうするのが好きだ。
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gumi - ルリアさん» お返事遅くなって申し訳ありません;; 今日は休みだったのでたくさん更新できました^^ はい！頑張ります！ (2019年7月7日 17時) (
レス) id: 0228b74d8d (このIDを非表示/違反報告)
ルリア(プロフ) - うわぁ！たくさん投稿してくれてありがとうございます！どんどん話が進んでって楽しくなっているのでこれからも頑張ってください！ (2019年6月16日 11時) (レス) id: c7ec6efbc7 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - ルリアさん» わぁー！ありがとうございます！嬉しいです！はい！更新頑張るので楽しみに待っていてください^^ (2019年6月16日 3時) (レス) id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)
ルリア(プロフ) - すごく面白いので、もっと投稿して欲しいです！頑張ってください！ (2019年6月15日 22時) (レス) id: c7ec6efbc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gumi | 作成日時：2019年6月15日 16時
