20.Boy_嘘 ページ20
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音楽番組の収録が終わって、楽屋で10分ほど休む時間があったのでみんなで雑談をしていると、ジェファニヒョンがノックをして入ってきて、ちょっとちょっと、と手招きをして僕を呼んだ。
そのまま廊下に出た僕は、ジェファニヒョンにとりあえずお祝いの言葉を送る。その言葉に対するお礼が言われた後、てかそんな事じゃなくって、とヒョンは言った。
｢……デフィ、なんか隠してない？｣
壁に寄りかかりながら腕を組むヒョン。その言葉によみがえった記憶。思わず、あっと声が漏れた。
｢……ありがとうございました｣
｢違うって。確かにあの時、変な雰囲気になってたから俺が気を遣ったのは正しいんだけど、お礼を言わせに来た訳じゃなくて。
『ある人』って俺らじゃないだろ？｣
一瞬、心臓をすごい勢いで掴まれたような感覚になった。ヒョンは全て察していた。察していた上で、ああやって気を利かせてくれてたんだ。
黙って頷けば、ヒョンは納得したように頷いた。そして、｢詳しくは聞かないけど、女？｣と。詳しく聞いているような気がしたのだが助けて貰った身だし、嘘をつけるはずもなく静かに頷く。
人差し指を眉間にあて、くぅ〜っと声を上げるヒョン。
そしてポツリと｢ついにデフィに女の影か…｣
｢ウジナ達には言ってないの？｣
｢うん｣
｢そっか〜。今その人に会ってたりするの？｣
その言葉に、一瞬、考え込む。会ったは会ったけど、相手はあの時の自分だと気がついていない。ただ、アイドルの｢AB6IXのイ･デフィ｣として自分のことを見ている。
そして、本当にあの夜の君なのかすら、本当のところは分からない。
｢……会ってない？｣
｢……うん｣
そっか、とヒョンは言った。奥から足音が聞こえてきて、突き当たりからジェファニヒョンのマネージャーさんが走ってきた。ヒョンはその姿に気が付き慌てる。｢あっもうこんな時間！？デフィお先に失礼！じゃまた！｣手を振って、ヒョンはそそくさとマネージャーさんの方へと走って行った。
ちょうどそのタイミングでウジニヒョンがひょっこりと楽屋のドアから顔を出し、声をかけてきた。｢デフィ、一緒にアイス食べようぜ｣
ヒョン達は、僕のあの夜の話を聞いたら、どんな反応をするのだろうか。
僕は大きく首を縦に振って、ヒョン達がいる部屋に走って行った。
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gumi - ルリアさん» お返事遅くなって申し訳ありません;; 今日は休みだったのでたくさん更新できました^^ はい！頑張ります！ (2019年7月7日 17時) (
レス) id: 0228b74d8d (このIDを非表示/違反報告)
ルリア(プロフ) - うわぁ！たくさん投稿してくれてありがとうございます！どんどん話が進んでって楽しくなっているのでこれからも頑張ってください！ (2019年6月16日 11時) (レス) id: c7ec6efbc7 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - ルリアさん» わぁー！ありがとうございます！嬉しいです！はい！更新頑張るので楽しみに待っていてください^^ (2019年6月16日 3時) (レス) id: 574c7b7109 (このIDを非表示/違反報告)
ルリア(プロフ) - すごく面白いので、もっと投稿して欲しいです！頑張ってください！ (2019年6月15日 22時) (レス) id: c7ec6efbc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gumi | 作成日時：2019年6月15日 16時
