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薔薇が32本 ページ33

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_夢主SIDE



飛雄が体育館の1歩手前で立ち止まった。

その手は微かに震えている。



私は、飛雄の手を握り体育館まで引っ張って行った。


体育館に戻ると当たり前だが注目された。

緊張か、恐怖かどちらかは分からないが手を握る強さが強くなった。



そこに武田先生が近寄ってくる。



武田「影山君!大丈夫ですか?」

影山「…っす。…すみませんでした。」



飛雄が頭を下げる。

下げなくてもいいのに。



武田「いえ、影山君が謝る事では在りませんから。彼等には僕からも烏養君からも厳しく言っておきましたから。…それでは練習してきていいですよ。日向君達が待っていますから。」



武田先生がチラッと目を向けた先には、「影山ー!!練習!練習しようぜ!」とピョンピョン飛び跳ねている翔陽がいた。

飛雄は日向ボケェといいながら私にしか分からない様な嬉しそうな顔でコートに入って行った。


楽しそうでよかった。


心からそう思った。



武田「すみません、黒崎さん。どのような様子だったか説明して貰って良いですか?今じゃなくてもいいので…。」



急いで青城の方に戻った方がいいのかと青城の方に視線を向ければ仁花がぐっとと親指和立てていたので、それを説明してきてもいいよと捉え、説明することにした。



『今で大丈夫です。コーチも聞きますか?』

武田「いえ。彼にはここに残ってもらって私が後から説明しておきます。」

『分かりました。』





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体育館の外で説明した。

武田先生は中学の頃の事を知らなかったようなので、軽く説明すると軽く顔を歪めた。


武田「いろいろ教えて下さってありがとうございます。…多少無礼だと思いますがどうして黒崎さんが烏野に来たのかようやく合点が行きました。」

『え?』

武田「黒崎さんはとても優秀で私もバレー部では助けられっぱなしです。他からの推薦も多数あったと聞きますし、そんな貴方がどうして烏野に来たのかと不思議でした。お家の方も一概に近いとは言えませんので…。」

『あぁ、そう言う事ですか。…先生からしたら不純な動機で受験したのでよく思われないと思います。…でも、先生がそう思っているようなら良かったです。』



え?と首をかしげる武田先生。

言葉に出さなくても分かるのよ?


気持ちなんてそんなもの。







______________女王様は大臣と民の事情を共有する

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チェリー - 夢主かっけぇぇ!! (2021年5月11日 17時) (レス) id: 4fdbe42b4c (このIDを非表示/違反報告)
くれは卍(プロフ) - この小説もっと読みたいです!これからも頑張ってください!続き楽しみにしてます!!こ (2019年1月19日 16時) (レス) id: 325596c204 (このIDを非表示/違反報告)
+柚+(プロフ) - めいさん» コメント有難うございます!更新亀さんなので見る人飽きちゃうんじゃないですかね?笑 ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年8月20日 17時) (レス) id: 4d7a3986a4 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - なんでこんなに面白いのに人気にならないのか不思議。。更新頑張ってください、めちゃめちゃ応援してます!!! (2018年8月17日 17時) (レス) id: c87e98eb4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:+柚+ | 作成日時:2018年8月4日 13時

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