【HQ】綺麗な花には毒がある

薔薇が11輪 ページ12

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＿夢主SIDE



『はぁ…。』


ため息を1つ。



時々、思う。

私はこんなことをして楽しいのか、と。


やっていることは善から大きく外れている。

寧ろ、悪のど真ん中。



楽しいか、と問われれば楽しい。

ただ、罪悪感がくっついて回る。


出来ることならすべて投げ捨ててしまいたかった。

出来ることならすべてさらけ出してしまった。

出来ることなら＿＿＿＿＿



考えていたらきりがない。


こんなにも多くの人を巻き込んで、何人の未来を奪っただろうか。



自分の中の善意、良心が悲鳴を上げている。

このままじゃ壊れちゃう、誰か助けて、私を愛して＿＿＿＿



私の中の私が嗤う。

もう手遅れ、どうしようもないのだと。


こうなることを分かっていたのでしょう＿＿＿＿＿＿＿？





＿＿＿＿＿＿＿＿分かってたよ、多分。



まるで、麻薬だ。

人を陥れることの快感、泣き叫んだ姿に興奮する。



何度足を洗おうと思ったことか。


みんな私にひれ伏すのが途轍もなく堪らない…！！




誰かが言った、彼奴は紅い薔薇だと思って手に取ると棘の多い黒い薔薇だと。

誰かが言った、まるで女王様だと。

誰かが言った、狡猾な悪魔だと。




私が薔薇？

とっても嬉しいわ。


私が女王様？

その通りよ。


私が悪魔？

あってるかもね。









『さぁ、作戦会議を始めましょう。』




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿女王様は足枷を自ら外す。

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