第40話 ページ43
自己紹介が終わってから食満先輩の指導の元、用具委員の仕事を教えてもらった。そして今どういう状況なのかというと…
「A先輩！籠城戦について語り合いたいのですが！！」
籠城戦トークが始まりました。籠城戦トークってなんだよ。私が聞きたいわ。
「む、聞いておられますか？！A先輩！！」
『ええ、聞いてますよ』
爽やかな声で聞かれたのでちゃんと聞いている旨を伝える。いやはやCVが強い。
すると守一郎くんは笑顔を輝かせ、籠城戦トークを再開する。大人に話を聞いてもらえて嬉しい子供みたいでとってもかわいい。溢れ出す母性。私が母だ。
『籠城戦は食糧や武器の調達、なにより長い間敵の攻撃を耐え抜くガッツが必要だと思いますね』
「おお！お詳しいですね！もしかして、先輩…籠城戦のご経験が…？」
『経験はないのですが…学園長先生も「忍者の心とはガッツじゃ！」とおっしゃられていたので…ガッツが重要な籠城戦もがっつり勉強しておこうと思いまして…」
「"ガッツ"を"がっつ"り…？ブッ！！！だぁーーっはっはっはっは！！！」
朗報：めっちゃウケた
すっごい笑いのツボ浅いじゃんびっくりした。もう涙流しながら笑ってるじゃん。これ追い打ちかけたらどうなるんだろ。ガッツにがっつり結果にびっくりHey yo☆
韻を踏むな。
笑いの追い打ちをかけるという残酷？なことはせず、浜くんが落ち着くまで待つことにした。もちろん、アルカイックスマイルで。後輩が楽しそうで私は嬉しいよ(仏の笑顔)。
しばらくして笑いの波が落ち着いたのか、守一郎くんが静かになったことに気づく。ひぃ…拙者、「普段元気で明るい人の真面目な顔」大好き侍と申す。顔が。顔が強いですお客様ア！
「俺…こんなに籠城について語ってくれる人に会えたの初めてで…嬉しいです！
ここに来る前は…ずっと一人だったから」
『…守一郎くん』
守一郎くんがこの学園に編入した経緯や編入する前の状況はぼんやりと噂で知っている。
孤独ってしんどいよね。守一郎くんの孤独とは比べ物にならないとは思うけど、私も去年の冬に唯一の友が卒業してからはずっと寂しかった。だからこれからは沢山人と触れ合って、今までの孤独を少しでも忘れていってほしいと素直に思う。
『守一郎くんが忍術学園に来てくれてよかったと心から思います。これから沢山思い出を作りましょう！』
「！！…はいっ！ありがとうございます！！！」
『ギェ(小声)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 586人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - 続きすごく楽しみにしてたので更新とてもありがたいです！また楽しみに待ってます！ (4月27日 8時) (
レス) @page46 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 落ち着いてきたら((訂正 すみません間違えました💦 (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 神すぎる話 主さんや無理しすぎないでね。ずっと待ってるんで落ち着いてたらあげてください (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - すごく面白かったです！！主さん無理しすぎないでください！更新待ってます。 (11月11日 7時) (レス) @page43 id: a2419645fa (このIDを非表示/違反報告)
aoi - 面白くて一気に読んじゃいました。更新待ってます。 (8月11日 10時) (レス) @page43 id: 47632c8fd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るるる | 作成日時：2020年2月12日 21時
